10月になって、テレビのアニメも「秋アニメ」のクールに入りました。
小倉唯さんは、夏期から継続して放送の『シャドウバースF』黒羽アリス役に加えて…
新たに3つの番組にレギュラー出演することが決まっています。
それに加えて、11月23日からは『劇場版 ポールプリンセス』が映画館で公開されます。
『ゴブリンスレイヤーⅡ』では、第一期に続いて、ヒロインの「女神官」役。
こちらがPVです(1分37秒)。
成長して、優しさとたおやかさに加えて、芯の強さを身につけた「女神官」の活躍が楽しみ。
そして、こちらが『ビックリメン』のPV(56秒)。
こちらのアニメは、10月5日から…
毎週木曜日23:30~東京MXテレビで。
毎週金曜日23:00~BS朝日で放送だそうです。
『ビックリメン』は、かつてロッテが販売していた「ビックリマンチョコ」の中に入っていた…
「ビックリマンシール」というものにインスパイアされた作品。
70年代後半から始まって、80年代後半から90年代初めの子どもたちに…
トレーディングカードのようなものとして大流行したということなので、私はよくわかりません。
私らの世代は『仮面ライダースナック』(仮面ライダーカード)が流行っていましたから。
そしてうちの息子の世代には、もうビックリマンブームは終わっていて…
彼が夢中になっていたのは「ムシキング」「恐竜キング」でした。
ブームが過熱して社会問題化したという点で、仮面ライダーカードと同じような感じだったのでしょう。
唯さんが演じる「十字架」というのは「悪魔VS天使」シリーズのシールに、本当にあったキャラらしいです。
そしてこちらは『オチビサン』のPV(1分9秒)。
NHK地上波で、10月8日から毎週日曜日(土曜深夜)0時~0時5分まで放送のショートアニメです。
唯さんがCVを務める「アカメちゃん」は、うさぎさんのキャラクターみたいですね。
相変わらず声のお仕事も順調な唯さん。
声の演技そのものから得る収入は、唯さんの全収入の中ではほんの一部でしょうけれど…
まずそこがしっかりしていないと、他の仕事もうまく行かない。
活動の基盤はやっぱり声優業であり、そこで精進して、実力をつけて、認められてこその、他の仕事。
それをしっかりわきまえていたから、唯さんはもうじき「声優業15周年」を迎える、というような…
息の長い活動が出来たのです。
最近は、ゲームの中に出て来るアイドルグループのメンバーのCVを務めて…
そこから三次元のアイドル活動を始めて、並行して声優活動をしたり…
ほぼアイドル活動だけで、年に1~2度名前のないような役をやることで「声優」を名乗る人が増えています。
その流れで、なんだか「声優」になれば人気者になれるみたいな風潮が、特に女性タレントの中にあります。
そして、ほんの数年前まで「声優業界」は、一般の「芸能界」とは別の世界として独立していました。
でもここ数年、芸能事務所や、元有名アイドルがプロデュースした「声優グループ」が出て来て…
その境目が、徐々にあいまいになって来ています。
こうした現象の背景には「小倉唯」をひとつのモデルケースとした、声優のアイドル化があります。
彼女自身は「アイドル売り」ゆえに、保守的なアニメファンからバッシング、誹謗中傷を受けて来て…
「お仕事だけでなく『生活のすべて』を一気に断ち切ってしまおうかと…」
というところまで精神的に追い詰められたことがありましたが、そんな時代も、今は昔なのでしょう。
でも「アイドル声優」のレジェンド小倉唯自身が、声優としての技術、役者としてのスキルを磨くことで…
そうした逆風を乗り越えてきたからこそ、キャリアを持続することが可能になった、というのが重要な点。
声優という仕事に本気で向き合わなければ、それ以外の全ての活動は、まともに動き出さないということ。
歌やダンスについても、大きな自己犠牲を伴う鍛錬を積んで…
並みのグループアイドルのレベルを超えたところまで到達しないと「第二の小倉唯」にはなれないでしょう。
そのことを「アイドル声優」ならぬ、新進の「声優アイドル」さんたちにも、覚えておいてほしいです。