うちの愛車ペッピーノさん、車検が目前ですが、変わらず元気です。
納車されたときの走行距離が77,300㎞ぐらいだったのですが…
およそ9か月経った現在、積算計は86,000㎞を超えたぐらいですので…
うちにきてから9千km近く走ったことになります。月平均にして約千キロですか。
8月まではアルファ155TSの先輩車「メメ」との併用だったことを考えると、結構使ってますね。
でも、納車時よりもいろんな所がこなれて来たのか…
それとも自分がペッピーノさんに慣らされて来たのか…
以前あった不満点はほぼ全部解消されて、今のわが家で使う車としては、理想と言って良いものになっています。
燃費まで向上してきているぐらいですが、これは私の方が、省エネな扱い方を覚えたからでしょうね。
あとは、車検でいくらかかるかだけが心配です。
ただ、いろいろ語っていても、あくまでも私の主観ですので。
今日は、他のオーナーさんがインプレッションを語ってくれている動画をご紹介します。
といっても、ペッピーノさんと同じアルファロメオ156 2.5 V6ではなくて…
姉妹車(兄弟車?)の、147というモデル、しかもエンジンの排気量を3.2LにアップしたGTAになります。
でもプラットフォームは156と同一ですし…
非常に多くの部品を共有しているので、まあ同じような車だということで、参考にしていただけると思います。
特にこの車の白眉はエンジンですから、同じ、名機と呼ばれたブッソV6エンジンを積んでいるということで…
少なくともキャラクターは、ほぼ同じと言えるのではないでしょうか。
特にご注目いただきたいのは、このオーナーさんも動画の中で言っている「イタリア車あるある」…
つまり「故障が多い」という点について。
私はいつも「他の輸入車と変わらない」と言っていますが、なかなか信じられない方も多いでしょうから。
ただし、ペッピーノさんの「前任車」として妻が専用で使っていた「ロロ」がそうだったように…
ちょっと古いアルファの場合、この時代の「セレスピード」と称するセミオートマのトランスミッションは…
きちんとメンテナンスされていないと、壊れます。
そして一定の寿命が来ると、直そうとしても難しく、場合によっては全交換が必要になることもあります。
なのでお金を掛けたくない人はマニュアルか、Qシステムと呼ばれるフルオートマの仕様を選んだ方がいいです。
(ちなみにイタリア人はオートマ車が嫌いなので、ほとんどマニュアルを選びます)
それから、やはりうちの「ロロ」が積んでいた「JTS」と呼ばれる直列4気筒エンジンに関して。
これは、エンジン内にカーボンのかすが溜まりやすい性質があって、私は評価しません。
三菱の直噴システムのパテントを買って「JTS」と称していた時代の前、もしくはその後の4気筒エンジンか…
もしくはV6エンジンの方がいいです。
これらに関しては、10万キロを超えて使い続けても、エンジン本体が壊れたという話は聞いたことが無いです。
アルファロメオのオリジナル設計によるエンジンは、とにかく頑丈なのが取りえでもあるんです。
現にうちの「メメ」も、所有していた30年の間、エンジン回りのトラブルは全くなかったばかりか…
経済的な事情で手放すことになった最後のころが、エンジンの調子はむしろ絶頂期だったかもしれないです。
バルブ開閉のタイミングはステンレスチェーンでとる方式だったので、タイミングベルトの交換も必要なく…
30年の間にやったエンジンのメンテは、エンジンオイルとオイルフィルターを交換すること…
それから、何度か点火プラグを取り換えただけでした(これは当たり前)。
いくつかのトラップを避けて、きちんと点検整備をしていれば、アルファはむしろ丈夫な車だと思います。
それでも「壊れる」と言われるのは…
これは個人的な考えなのですが…
ひとつには、アルファロメオが国営企業だったころ本当に品質を落としていた時代があるという事実があります。
もう一つは「イタリア車」というと、趣味がキザっぽいとか気取ってるとか、第三者から見られがちで…
その批判的な視線を避けたくて、オーナーが「でもすぐ壊れるんですよー」と言い訳する傾向があったこと。
そして日本人と、それからアメリカ人に関しては、イタリアをバカにする特殊な心理傾向があるということ。
(どうしてこの2か国にイタリアへの偏見があるのかについては、別の所でいずれ見解を述べたいです)
なので日本と米国には、実際以上にイタリアの製品を低く評価したがるというバイアスが存在すると思います。
そういうわけで……
「壊れそう」という理由だけで、アルファやフィアットのイタリア車を購入の選択肢からはずしてしまうのは…
とても残念だと思うので、誤解を解きたいのです。
「イタリア車あるある」の話題は、動画の5分20秒ぐらいのところから出てきます。ぜひご覧ください。
こちらのオーナーさんは「都市伝説」という表現をされていますよ。
では、こちらをどうぞ。
(動画全体で15分59秒あります)