ペッピーノさんのバッテリー交換と電気系統の総点検が終わって、戻って来ました。
点検の結果は、一応異状なしということで、ほっとしました。
バッテリーのお値段と、点検などの技術料とで、2万円余りが飛んでしまいました。
同じような種類のバッテリーは、自分でネット通販で買っても1万5千円前後するので、仕方ないです。
無事に帰って来てくれただけでありがたい。
そして本格的な夏を前に、電気系統のチェックが出来たことは、ちょうどよかったとポジティブに捉えます。
ただ、旧車乗りとして無茶な使い方は、もうしないようにしないと。
旧車乗りの歴がずいぶん長いのに、こんなことしていてはダメですね。
メメやペッピーノさんがたまたま、新車みたいに丈夫な個体だったので、油断と甘えがあったのでしょう。
十分に反省します。
そして、代車を数日乗り回したことで、ペッピーノさんの「良いところ」も再認識しました。
代車は、前記事で頂いたフォロワーさんのご教示によると、スズキの「スペーシア」の、マツダのOEM車…
初代の「フレアワゴン」だったそうです。
ペッピーノさんを思うと、加速、足回りの安定感、ハンドリング、ブレーキ、すべてが比べ物にならない。
父のアテンドや、母の施設への往復といった街乗りには、代車でも十分でした。
でも移動はやっぱり移動でしかなくて…
ペッピーノさんのように、移動そのものが「娯楽」=心の慰めやストレス解消になるということはなかった。
「飛ばさなくても『ファン』な車」は、現行の新車でもあるのかもしれません。
でも、ペッピーノさんの「ブッソV6エンジン」みたいな、古典的なガソリンエンジンの味わい…
オイルショック前に基本設計がなされたエンジンの、濃い混合気を遠慮なく爆発させることで得られる…
ある意味で贅沢なトルク感と回転の感覚、そして何よりも、そういう種類のNAエンジン独特の素晴らしい音色。
車の中でカーオーディオを使おうという気がなくなってしまうような音。
そういったものは、今のガソリンエンジンの車でも、HVやEVの車でも味わえない独特のもの。
そして、数値では表すことのできない美点なのだと思います。
でも、もうおそらく永遠に、この世から失われて行くものなのでしょう。
単なるノスタルジーと言われてしまえばそうなのですが…
やっぱり大事に乗ってあげないといけないなと、改めて思いました。
そういう気持ちは、しばしの間でも、離れていたからこそ実感できたこと。
身内の人々や「母国」といったようなものも同じで…
いったん離れて、距離をおいて客観的にならないと、その欠点も、本当の良さや有難さもわからない。
そういうことってあるなあと思います。