今日も母の施設に届け物があって、妻とペッピーノさんで出かけて来ました。
最近道を走っていて、カーシェアの車が目立って増えたなと思います。
まあ、うちは父の移動に車が必須だし、母の施設は鉄道駅からとても遠いので…
クルマをほぼ毎日使うので、マイカーを持つことはどうしても必要ですが…
都市部に住んでいると、必要なことってたまにしかない。せいぜい週に1回程度という方が多いでしょう。
そうなると、カーシェアリングは合理的と言えるのかもしれませんね。
シェアリングカー付きのマンションというのも、うちからそう遠くない所にあるし。
でもそうなると自動車の国内市場は縮小して行きますよね、当然。
さらに、最近の新車は価格が高すぎると思うし。軽自動車でも、100万じゃ買えないのが当たり前でしょ。
各社、ニューモデルがどんどん大型化し、装備が豪華になり、値段が吊り上がって行く印象。
こういう状況になると、半導体の不足などで納車が遅いとかいう事情がなくても、新車販売は低調が続きますよね。
新車離れが進むと需要が中古にどんどん流れるから、必然的に中古車価格も上昇するという。
そうなると高いから中古も買い控えるという人が増えて、車を「所有する」欲求がますます萎えます。
とりわけ若い人のクルマ離れということが言われますが、そもそも「お金の若者離れ」が進んでますから…
クルマ離れというより、若い人はクルマみたいな高額な物品の購入を諦めざるを得ないのが現実かと。
どうせ買えないのなら、興味を持っても気持ちが辛くなるだけだから、もう関心を持たないようにするでしょう。
私たちの若いころは、クルマへの憧れがとても強かったから、何をおいてもクルマが欲しかったです。
スキーへ海へと、挙句の果てにはゴルフへと、クルマを使うレジャーが盛んでもありましたし。
そんな80年代はもはや遠くなりにけり、です。
私自身大学時代から、従兄が乗っていたオンボロカローラをタダで譲ってもらって乗っていました。
大学を出たらすぐさまローンを組んで、まず車を買ったし。
フォード(実際はマツダ)フェスティバ。
走りが物足りなくてつまらなかったのと、日本車なのにハズレ球で故障が多く、すぐに手放してしまい。
2年も乗らずに、こちらを買いました。
プジョー205GTI。愛称プーちゃん。
大学出たての若造には分不相応なクルマでした。当時、週刊誌の仕事は「不当に」収入が多かったので。
(今はもう雑誌がオワコンなせいもあってか、別次元のように儲からない仕事になったみたいです)
日本では珍しいクルマで目立ったので、芸能人のゴシップ狙いの「張り込み」には使えませんでした。
(カメラマンさんのビートルを使って張り込みしてました)
それでも、友達とのグループレジャーや、彼女(現妻)とのデートで、これを使って…
四季折々、山へ海へと出かけて行って、いろんな楽しい思い出を作りました。
まあ故障だのいろんなトラブルが多かったけれど…
そして、私が乗ってたバージョンはパワステがなくてクラッチも重くて、ハードだったけれど…
とても楽しいクルマで、今でも懐かしいです。
運転の楽しさ、クルマの面白さを教えてくれたのも、プーちゃんでした。
私の青春はプーちゃんとともにあった、と言っても良いかも。
今の若い子たちには、そういう思い出を作る機会があまりないのかと思うと、かわいそう。
うちの息子は、親の影響か、今の若い子にしては自動車に強い興味があるみたいです。
友達とレンタカーを借りて(マツダデミオとか)、御殿場や伊豆にドライブに行ったり。
帰省の行き帰りでペッピーノさんを運転しながら、あれこれ周りのクルマを批評していたり。
「いつか自分の稼ぎでいいクルマを買いたいなあ…」なんて口にしていたり。
息子「未来の患者さんのために、全力で勉強」なんてかっこいいことを言っていますが…
案外、そういう「しゃばっ気」もあるんですよね。まあ、若者はそのぐらいでいいんじゃないでしょうか。
でも、彼が自分でマイカーを買う(日本でじゃないかもしれないですが)ころには…
クルマもEVが主流になっちゃっているんでしょうね。
そのころになっても、真に面白いクルマって、あるのかな。
時代とともに、クルマに求めるものや、価値観も変わって行くのでしょうけれど。
クルマの面白さに「音」なんてものまで求めるのは、もう化石だ恐竜だと言われちゃうのでしょう。
そして、いずれ免許を返納して、退場ということになるのでしょうね。
何はともあれ、息子の青春が平和と共にあること……それだけは祈りたいと思います。
今日の動画。
プーちゃんと同じプジョー205GTIを特集した、YouTube版カーグラTVのリンクを貼っておきます。どうぞ。