アーティストソロデビュー「10周年記念企画」の締めくくりとして…
「ネットで10時間生配信!」の決行を公約していた小倉唯さん。
結局10時間生配信は、DAY1とDAY2に分けて、5時間ずつ行うことになり…
そのDAY1が、一昨日、唯さんの28歳のお誕生日の当日、お祝いを兼ねて生配信されました。
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アーカイブの公開が遅れているのですが、その裏にはこんな事情もあったようです。
(同じくサムネイル画像をタップすれば全体が見られます)
良い意味で仕事人間で、仕事に関してはいつも真剣、スタッフからすれば頼りになる唯さん。
どんな仕事もおざなりにやっているわけではなくて、何をすれば、お客さんに楽しんでもらえるか…
そこにすごく心を砕いている、サービス精神旺盛な人。
そして周りに流されるのではなく、自ら主体的にエンタメのコンテンツを作って行く姿勢は一貫してます。
他のアーティストさんやタレントさんをプロデュースしてみたい、という意思もずっと持っているし。
セルフプロデュース、自作自演では実現できない、プランやアイデアがいっぱい頭に詰まっているのでしょう。
「今は仕事がすごく面白くて楽しい」と言っている唯さん。
もうじきやって来る三十路に向けて、将来の仕事へのビジョンもしっかりあるのではないかと思います。
ここ5~6年進めて来たのは、作詞作曲、振り付け、MV製作、衣装や舞台装置、演出に関わることなど…
クリエイティブな仕事を、自分でやるというのが一つあります。
もう一つのテーマは、女性ファンの掘り起こし、ということだったと思います。
コスメや美容について一家言あり、服や持ち物のコーディネートも得意で、アパレルブランドなどとのコラボもして…
ファッションリーダー、おしゃれ番長としての一面がある唯さんの場合…
「唯ちゃんみたいになりたい」と憧れる女性がもともと多かったのは確かです。
ただ女性声優のファンというと「オタク系男子」が、かつてはほとんどを占めていたのが現実。
そこに女性が入る余地を作ろうと、YouTube動画やライブ配信動画で、おすすめのコスメを紹介したり…
シチュエーションや用途別の「メイク術」を実演しながら解説する、長尺の動画をたくさん作ったり。
男性ファンが全くついて行けない、そういうコンテンツを作って提供することに力を注いで来ました。
その成果がここ数年実って、ライブやイベントに足を運ぶファンの中で、女性の割合が目立って増えました。
しかもお洒落に意識の高い、見た目素敵な女子がたくさん来るようになった。
それとともに「ダサい」「むさ苦しい」…どうかすると不潔で「臭い」古典的な男オタクが減少して…
普通に、身ぎれいにしている男性ファンが多くなりました。
前からいた同じ人が、外見に気を使うようになっただけなのかもしれませんけれど。
でも、唯さんのファン界隈の雰囲気が、変わって来たのは確かです。
その延長線上にあるのが…
一昨日発表された、11月に行われる次のライブチケットのファンクラブ先行販売で…
「女性専用エリア」を設けるという施策だと思います。
今の唯さんのライブでは、かつてのように不適切なコールをしたり、迷惑なほど明るいライトを使ったり…
という客はほぼいなくなりました。
それでも、隣にいる男性ファンが興奮しすぎて、ジャンプしざまにぶつかって来たり…
ペンライトを持って振り回した腕が当たったりと、女性客にとっては「迷惑」で「怖い」ことはまだあって。
唯さんだけに限らず、女性声優や女性アイドルのライブやイベント全般に、女性ファンが足を運ぶことを…
ためらう要因になって来ました。
それを解決するため「女性専用エリア」を作ってほしい、という希望が、SNSで散見されていたのです。
でも他の女性アーティストは、男性ファンがこれを嫌気するのを恐れてか、なかなか実現しませんでした。
当たり前ですが、その分、男性が入れる席が減ってしまうわけですからね。
「女だけ優遇されるのは、ずるい」
という感想を持つ男性は、オタク属性を持つ=ミソジニー傾向の強い層には、普通以上に多そうです。
女体を過剰にセクシーに表現することも多いアニメ・マンガのファンと、女性の性的消費に反対するフェミニストは…
「フェミさん」「オタク君」と呼び合って、対立することが多いのが現実ですから。
一般の男でも、電車に女性専用車両を設けることを「女尊男卑」などと言う連中がいるくらいですしね。
ちょっと脱線しますが、日本が世界でもかなり強烈な「男尊女卑」国であるのはもう既に知られています。
お酒の席でも、日本では男性の盃やグラスが空いたら、すかさず女性がお酌するもの、というのが長年の風習でした。
でも欧州諸国では「女性のグラスが空いたら男性が注いであげる」のが常識で、全く逆なんです。
まあそういう国なので、かなり意識的に「女性優遇」を心がけないと、バランスが取れないと思います。
それはともかく。
それでも、小倉唯さんとそのライブ運営スタッフは、女性専用エリア設置の実現に踏み切ったわけです。
しかも最前部の上手と、後部の下手と、二か所に分けて、かなりのスペースが取られています。
当然ですが、このエリアには男性が立ち入れない一方で、女性は一般エリアの席にも自由に入れるわけです。
早速SNSでは「じゃあ女装すれば、男もここに入っていいんだな笑笑」と茶々を入れる者が出て…
「うるせえ黙れ!」という女性とバトルになっていたりしたのを見かけました。
そういう事を言う男がいたり、多少物議をかもすことは見越しての、この決断だったのでしょうけれど。
唯さん自身の、女性ファンを大事にしたいという気持ちと…
あとは、それだけスペースを割いても、十分席が埋まるぐらい…
唯さんには女性ファンが多いという自信があるのでしょうね。
さらに、一昨日の5時間生配信では…
これから、ファンクラブでやってほしいことがありますか?ということで…
ファンからオンタイムで寄せられるチャットコメントを、その場で唯さんが拾って行って…
実現するものの候補を、5つ書き出しました。
「(ゆい社長と行く)社員旅行」など、いくつか上がった中で…
「女子会(女性だけが参加できるイベント)をやってほしい」というコメントに唯さんがすぐ反応して。
「これはいいですね。やりたい」
と早速書いていました。
その直後に「じゃあ男子会もやって!」というコメントが流れて来たのを見た、唯さん。
「あー私は男性じゃないので、それには参加できませんから」と…
にべもなく切って捨てていました。
ゆい社長不参加の「男子会」なんて、意味がないもいいところ。ファンの懇親会ですかね?笑
彼女には、そういう歯に衣着せぬ一面もあるので、嫌う人もいて、そういうのが「アンチ」になるのかな。
そう。「小倉唯はぶりっ子」と昔から言われて来たのですが、全然そんなことはなくて。
むしろ率直過ぎるくらいに率直な人なんですよ、実は。
心にもないことは言わないし、やりたくないことはやらない。嘘のものや、欺瞞で作るもの、作らされるものは嫌い。
そういう頑固さがあって自分を強く持っている人でなければ、あんなに事務所を転々と移らないでしょう。
あれもこれも自分でやるという、セルフプロデュースにこだわった結果、殺人的忙しさになっているのもそのため。
王道アイドルっぽいギミックを、衣装や舞台セットに取り入れているのは、媚びているのではなく…
フリフリのフリルやリボンといった、お姫様的なアイテムを、彼女自身が好きだから使っているに過ぎない。
それは、長期にわたってよく観察していると、多分、誰でもわかります。
そうやって自分の「小倉唯」観を通し、自分自身ですべての責任を負って、スタッフ含め大勢の人の生活を担い…
なおかつ、ファンを満足させ続けて来た。
そういうところが、声優界の「姐御」的な存在の、たかはし智秋さんをして…
「小倉唯ってかっこいいよね」「男前だと思う」と言わしめたのだと思います。
「上州名物、かかあ天下と空っ風」といわれるくらい、群馬の女性は芯が強いといいますからね。
本当は「上州のかかあ天下一」というのがオリジナルで、頼りになるしっかりした女性、ということらしいですが。
かわいらしい外見と、凛々しくかっこいい中味とのギャップが、彼女の魅力なんです。
小さくてものすごく細いのに、十数年あれだけハードに働いて来て、仕事に穴を空けたことが一度もないという…
鋼鉄の体力も、ギャップですし。
かといって強いだけの女性ではなくて、生き物や弱い人に対しては、すごく優しい。
困ったり悩んだりしている同業者がいると、敏感に察して、アドバイスしたり、ただハグして慰めてあげたり。
スタッフが大きな失敗をしても、自分のせいなんだと主張してかばっているし。
そういうカッコよさを全部まとめて、ゆるふわでおっとりした雰囲気で、まるっと包み込んでいる。
ちょっと浮世離れした、天然ボケなところがあるのも、チャーミングですしね。
ほんと、素晴らしい女性に成長してくれて、お父さんは嬉しいですよ。笑
あと2年で三十路。
これからますます、仕事の実力と人格を磨いて、誰も到達できない高みを目指すことでしょう。
ただ無理はせず、心と体の健康、個人としての幸福な人生を保つことも、忘れないでほしいですね。