うちのメメとペッピーノさん、なかなかブログには出て来ませんが、元気にしています。
不具合や不調は何もなしで…
ほぼ毎日、どちらかのクルマが稼働していますが、回数的にはなるべく半々で使うようにしています。
ただ、ペッピーノが納車から4か月半ほどで4千700キロほどを走ったのに対して…
メメはその間に、千500キロほど。
基本的にメメは高速に乗せないので。
ところで先日、メメを使って、父を病院通いに連れて行ったのですが…
駐車したパーキングには、それとは別に、月極の駐車スペースもありました。
おそらく、そのビルのテナントに入っている人たちのための駐車場なんでしょう。
そのスペースには、こんなゴージャスなクルマたちが停まってました。
アストンマーティンのヴァンキッシュ。
ロータスエリーゼ。
マセラーティのクアトロポルテ。
フェラーリスーパーアメリカ。
フェラーリ208GTターボ。
これだけは公道を走れるナンバーが付いてなかったですが…
かなりレアで存在自体貴重なクルマです。
これで全部ではありません。メルセデス、BMWだけでなく、ポルシェでさえ地味に見えてしまうほど。
このビルのテナントは、ほとんどが各科のクリニックか、調剤薬局。
写真に上げたクルマのオーナーは、クリニックの医師たちなんだと思います。
やっぱり開業医ってお金持ってるんですね。
フェラーリなんて、このクルマだけで大した資産ですよ。
そして、お医者さんって結構派手好みなんだな、とも。
それに比べて、うちのメメには資産価値なんてほとんどないですからね。
納車からまる29年を超え、もう30年目に入った古い車だし、今となっては珍しいモデルといえばそうですけど。
ここで紹介したクルマたちと違って、もともと欧州の一般的なファミリーサルーンだし。
しかも、ガレージに大事にしまっていて、時々試運転に連れ出していた、ピカピカの状態ならともかく…
ガシガシ日常的に使い倒されて来て、外装は傷だらけだし、内装はもっとボロボロですから。
今の状態で売ったとしても、値段が20万なら良い方でしょう。
(ペッピーノだって、全部込み込み59万円で手に入れた、軽自動車より安いアルファです)
同じ輸入車オーナーといっても、そこにある経済格差は、けた違いのものです。
一般国民の給料はこの30年、上がらないどころかむしろ下がってたりするぐらいで…
その間、日本企業全体の利益は、ほぼ2倍に上がっているといいます。
その稼いだお金、どこに消えてるのか。
企業の内部留保なんでしょうけど、それだけじゃなく、アベノミクスが始まってから現在までに…
富裕層(純金融資産1億円以上5億円未満)の世帯数は60%近く、超富裕層(同5億以上)は75%以上増えて…
その増加スピードは速まっているんですから、いかに「格差社会」化が進んでいるか、です。
景気は良くなくても、うーーんと高いものは、以前よりもっと売れるようになっている。
まあ国民の多数が、そういう傾向になる「政治」、つまり…
超低金利政策の徹底維持とか、株式投資等の金融所得への増税据え置きと、その代わりの高い消費税とか…
企業への「お願い」だけで、実行するための具体策が何もない「賃上げ」を支持しているんだから…
これでいいのかもしれませんが。
富裕層、つまり全体の2~3%の人を豊かにするために、97~98%の、それ以外の人は貧しくなるのを我慢する。
それでいいと、主権者である国民、有権者の大多数が思ってるんだから。
現状を変えなくていい、と思うんだから。
日本は民主主義で動いてる国なんだから。
それでいいんでしょう、たぶん……
それはともかく。
これらの高級車と並んでも、メメが、そしてオーナーの私が引け目を感じる必要は、ぜんぜんないと思ってます。
スーパーカーとか高級スポーツカーは、お金があれば、誰でも買えるものです。
でも、1台のクルマが約30年間にもわたって、ひとりのオーナーに仕えて…
しかも、大事に温存されていたわけではなくて、その間ずっと日常のヘビーユースに耐えて…
ほとんど休みなく、しかも部品の経年劣化による交換以外に大きな故障もなく、現役で働き続けるというのは…
そうそうあることではないです。
そして「人車一体」の境地にまで至って、共に年を取って来たというのは、素晴らしいことです。
私とメメは、お金では買えない経験を、一緒にさせてもらっているんです。
レアで超高価なフェラーリの横に停まったとしても、堂々と胸を張りたいです。