この時にスルー・ガイドをしてくれた方が、空港から新幹線駅までの、バスに乗るなり、「今回のツアーには私の親戚の方が参加されています」と言う。誰と思ったら、「私の名前は”矢田野(仮名)です”」とおっしゃるではありませんか。そんな名前中華系には一杯有るじゃないですか。
(桃園?)新幹線乗り場で、長い待ち時間があって暇つぶし的に彼に、「台湾の暮らしはどう?」「家族はどう?」何て、プライベート的に話しました。
彼は屈託無く話してくれました。その勢いで、止せば良いのに、その頃既に日本でも中台問題が、少々、話題に上っていたので、軽い気持ちで、「中国はどうですか?」って聞いてみました。
即座に、彼は厳しい顔になり、「全然、考えたくない。今のままが良い」と答えました。そして、「もし、何か有ったら、我々が頼れるのは日本しかない」とおっしゃるではありませんか。
そんなの、私的には「まかしときー」とか、「ダメダメ全然頼りにならん」とも言えず、私も難しい顔になりました。やはり政治の話はいけません。
関係なしに黙ってしまう訳にはいかず、私より少し若いと言うから、彼が学生の頃と思われる、「金門島はどうでしたか」と話を転じると、彼としては、国民皆兵の台湾では、マルット、青春時代の話になる訳で、一気にテンションが上がり、当時の彼の話はしばらく尽きませんでした。
その後も、気のせいか、彼は私にとても親しんでくれた様な気がしました。今までの海外旅行ガイドで一番親しめました。ウマが合ったのでしょう。彼は囲碁にはまっているようでしたが、私はダメで、話の糸口になりませんでした。
さて、今回の選挙は彼にとってどうなんでしょうか。