(座長)短期間で解明するというのは、科学的にこれまでの実績がないので難しいので予防原則という考え方で対応していくしかないという御意見をいただいたわけです。今日は、H委員に御出席をいただいておりますので、H委員から、この低周波音につきまして御意見を伺ってみたいと思います。H委員、いかがでしょうか。
(H委員) しばらく海外に出ておりまして、2、3日前から動き始めたという状態です。準備不足なところはありますけれども、いまのお話について、私が言い出しっぺで提案したものですから、収拾をつけなければいけないだろうと思い、本田先生にも連絡を取って、お話の確認をしてまいりました。
いま座長がおっしゃったとおり、やるとなったら結構大変である。これはよく分かります。したがって、現状のタイムリミットがあるプロジェクトの中で、これをやって結論を出すということは、まず時間的に現実性がないということ、おそらくお金も掛かるだろうから、このプロジェクトで実施できる範囲を越えているということだと思います。だから、ここでいますぐ答えが欲しいということであるならば、今回提案した実験結果に期待しないで判断するしかないということだろうと思います。
実験については、とりあえずこういう見解ですけれども、さらにどうするかということについても、発言する機会があるのでしたら、そのときに私の考えを述べます。いま言ってしまったほうがいいですか。
(座長) はい。
(H委員) 実は、帰ってきてからちょっと勉強をしてみたのです。時間がなくて、あまり徹底したものにならなかったのですけれども、結局この問題については、実は①風力発電施設が発生する振動が人に及ぼす影響を調べる方法論そのものの構築が立ち遅れていて、本当のところまだ確立していない。しかし、現実には、確かに非常にクレームが多いという事実を否定できない。そこで、わが国の態度がどうなっているのかを②環境省の資料で調べてみたのですが、やっぱり困っているみたいです。。(続く)