【植松佳香、小川直樹】主に深夜電力を使う省エネ型家庭用給湯器「エコキュート」が出す低周波音で、めまいや不眠などを訴える事例があり、消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)が調査を始めたことがわかった。10月に発足した事故調が独自に調査に着手する初のケースだ。
100ヘルツ以下の低い音である低周波音は規制する環境基準がなく、複数のメーカーが製造するエコキュートへの苦情にも各省庁は十分に対策をとれていない。省庁間のすき間に落ち込む事案に対応する狙いで発足した事故調は、こうした点を重視したとみられる。
調査対象は群馬県高崎市の男性(51)夫妻が訴えている健康被害。2009年2月新築の隣家に設置されたエコキュート室外機で、低周波音や振動が深夜から明け方にかけて連日続いたといい、不眠症や自律神経失調症と診断された。室外機の場所を変えるよう隣家に頼んだが断られ、今も週に数回、外泊避難を余儀なくされているという。
ただ、低周波音の影響には個人差があるとされ、健康被害との関係も未解明な部分が多い。同居する次男には体調の変化は現れていないという。
男性は県や総務省などに相談したが因果関係の認定は望めないと判断。昨年7月、機器メーカーと住宅メーカーを相手取り提訴したが、メーカー側は「低周波音で健康被害が生じるとの一般的認識は存在しない」と争う姿勢を示した。男性は事故調の発足後、すぐに調査を申し出た。「各地で同様の被害の訴えがあり、いち早く対策を講じてほしい」と話している。
エコキュートの低周波音を巡っては各地で訴訟が起こされている。さらに今年7月、国の規制で被害は回避できたなどとして、男性を含む関東地方と広島県の住民6人が国家賠償請求訴訟を起こしている。
事故調は先月、第1号として5件を調査対象に選定。内容を公表した3件はシンドラーエレベータ製のエレベーター事故などで、他省庁などが調査した事例を再評価するものだった。エコキュートなど2件は「調査に支障が出る恐れがある」として公表を見送っていた。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201212080741.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201212080741
この件に関し消費者庁からの間接的に圧力のようなモノを感じ、関係者の裁判などに悪い影響があってもいけないと、美美理の私はひとまず当サイトでの関係分を昨晩削除しましたが、出てしまいましたね。不明の後1件は何なんでしょう。こうなると隠せば隠すほど知りたくなります。関係サイト