前にも書いたが、単なる運転席、例えば、軽トラや軽自動車ではそんなに錯覚は起きない。言うまでも無く、他人様を追うどころか、自分が終われてしまう身の上だからだ。他人様を気分良く追い詰めるには、まずは自分の車に十分の性のがあり、尚且つ、一応自分の運転技術に自信が無くてはいけない。そして、自動車だ。その自動車は、一部大型ワゴン車で、ダースベーダーをまねたような、ド派手なフロントグリルの車種だ。
その昔、まだ日本では”ダースベーダー型フロントグリル”のワゴンがほとんど走って居なかった頃、知人がトヨタの偉いさんに「なんであんな趣味の悪い車を造るのだ」と言ったところ「中国ではあれが売れるんですよ」と言うことであったが、だいぶ前から、日本にその趣味が逆輸入され、その手の大型ワゴンが増えてきた。
これは恐らくダンプの運転台に乗ると運転台が高くて、かなり先まで見渡せてなぜか自分が偉くなった様な錯覚を抱き、そして、「どけ、どけ」となる。それと同じような気分なのだろう。ま、車の大が小中を”いじめ”ると言うことだろう。
ダンプの運転台を低くしたり、ど派手なフロントを地味にしたりするだけで、「あおり運転」や「追突」事故はかなり減るはずだ。それが一向になされないのは、一に車を売りたいかなの車メーカーの責任だと、50年豊田市で運転してきて、昨今はこうした車に後ろに付かれたり、団地の駐車場でそうした車を見ると、その家の乗る人間の人格を想像したりの、ヨレヨレじじいは思う今日この頃だ。