雨が降ったり止んだりと、梅雨らしい一日となりました。
この雨で園地の野菜にとっては、もう水不足の心配はありません。
雨が小休止となったので、園地へ出かけました。
もちろん、“きゅうり”の初収穫です。
大きな葉を手でかき分けて中を覗くと、成っているはずの“きゅうり“がありません。
「何か変だな?」と思いながら、次々と葉っぱを捲ったり、場所を変えては手でかき分けます。それでも見当たりません。
変わったことといえば、周囲に張り巡らしておいたカラス対策の“テグス”が3本中、2本解けています。
それは、地上から10センチ間隔に張り巡らしたもので、上2本が解けています。
残りの1本が無事であることと、周りに食い散らかした“きゅうり“の残骸が見当たらないことから、すぐにカラスの仕業でないと判断できました。
そこで、1本の茎をよく見てみることにしました。
すると、わずかに樹液が出ている“へた“が残っていました。
ハサミか何かは不明ですが、どうやら鋭利なもので切ったようです。
「盗まれた!」
ここで、ようやく気がつきました。
2日前までたくさん成っていたのが、全て同様に“へた”付近から切り取られています。
残っているのは、黄色く咲き始めたばかりの小さな鉛筆ほどの“キュウリ“ばかり。
収穫ゼロです。
悲しみと同時に怒りが込み上げてきました。
“種“から育てて、2ヶ月半が経過、ようやく収穫にたどり着きました。
天候、病気、肥料、害獣等々、様々な課題を解決しながら育ててきたのに、最後の課題は、“人間“だったか。