白い花の唄

笛吹カトリ(karicobo)の日記、一次創作SF小説『神隠しの惑星』と『星の杜観察日記』のブログです。

桜の水辺で

2021年04月27日 19時00分37秒 | 日記
 今年はソメイヨシノが開いてから朝夕冷え込んで、花が長く楽しめた。花の色も冴えていたように思う。
 桜の名所として有名なお城の公園に徒歩15分なのだが、ここ3年ほど母は内堀を見ていない。車を駐車場に置いて外堀まで歩いて、公園の内部に入って50メートルで力尽きてしまう。



 公園で車椅子の貸し出しもしてくれるのだが、公園中央にある祭り本部まで借りに行き、使用後そこまで返しに行かないといけない。母は本部まで歩けない。
 というわけで介護保険で車椅子を借りることにした。月々400円。折りたたみ式の簡易なものだが、軽くて押しやすい。車の荷物スペースに楽々積める。自分ちの車椅子があるのがうれしくて、2時間も公園内を母と花見ながら隅々まで歩いてしまった。



 公園内は坂道が多くて、母はけっこうちゃんと体重があるので、翌日は筋肉痛になった。でも満足。
 見せてあげたかった風景を見せてあげられた。嬉しい。
 花筏を花吹雪。暑過ぎず寒過ぎず、絶好の花見日和。

 母と公園を歩いた翌日、雨が降って桜は散ってしまった。最後の一日。たっぷり堪能できた。









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