二度寝する浅き眠りや春障子
季語 春障子 昔の日本家屋では夏は障子を取り払って簾をかけたが、その習慣は失われつつあり、障子は一年をとおして見られるようになった。単に障子といえば冬の季語である。春障子には冬の障子と異なる。独特な明るさと柔らかな感じがある。厳寒期のように閉め切ってばかりでもなく、開け放てばまだ寒い。外の春光を受けた障子には庭木や小鳥の影が映ったりする。また、桟の薄埃が目につくこともある。春雨の日のしっとりとした障子、春灯を灯した部屋のほのぼのとした障子の風情にも情趣がある。
例句 夢のあと日の偏しや春障子 成田千空
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