たった一本の映画を残し死んだ男。金子正次さん。２０代の頃はこの人の全てにあこがれていたなー。しゃべり方、歩き方、みんな真似して。この作品、何回見ただろう。音消してても、セリフのほとんど憶えてるんだよなー。陣内孝則主演の『ちょうちん』も金子さんの脚本だったな、たしか。
ヤクザが妻子の為に足を洗って、酒屋に就職して頑張ってみるんだけど、結局またもとの世界に戻ってしまう。くるりと妻子に背をむけて、さっそうと歩いていく。
それをただボーゼンと眺めてた妻は、子供を抱き、優しく微笑み、泣きながらつぶやく。「あや、おばあちゃんとこへ帰ろうか」子供「また全日空に乗れるの？」
母「そうよ」・・ショーケンの歌が流れる、竜二は去っていく。
かっこいいし、男の映画だし泣けるし。あーまた見たくなってきた。