思い出は胸の奥に。

小学校のときに埋めたタイムカプセルの場所がわからん・・・と子供や嫁が言ってたけど、

タイムカプセルぐらいいいじゃねえか！と思う。僕の小学校は消えてなくなった。

冬休みの夜、消防車のけたたましいサイレンの音に目覚め、窓の外を見ると西の空が真っ赤だった。

後で燃えたのは小学校だと聞いていたが、３学期が始まり学校へ行って驚いた。

体育館だけを残し、校舎がなくなってたんです。

音楽室のいろんな楽器や美術の絵やたくさんの作品たち、全てが灰になっていた。

なにより悲しいのは木造の校舎、廊下、机、イス、黒板、いろんなトロフィーや賞状。

そんな物のひとつひとつに僕らの匂いや思い出がしみこんでいたことだ。

悲しかった。

だからタイムカプセルの場所ぐらいでさわぐんじゃねえ。笑。

今でも消防車のサイレンを聞くと「どうか学校じゃありませんように」と思うのは僕だけでしょうか？