夜行列車が宝石のように走っていく
見上げれば星が瞬いていて
心の耳を澄ませば
水琴窟のような星の音が鳴っている
星の雫が降り
何処か誰かの心に辿り着いた時
小さなダイヤモンドの欠片が
囁く
『今日の僕は気分が良い、嬉しいことがあってね
久しぶりに心から笑えた気がしたんだ』
時計の針は
『それはそれは、何よりです』
なんて答えて、また夜と朝と昼を行ったり来たり
時々、夜明けの辺りで朝日に見惚れてる
夜行列車は今頃、夜行列車ではなくなって
また夜が来るまで真珠の眠り
心の目を開けば
虹のような五線譜の上、鮮やかな音符が踊ってる
列車は走る
心の街を
乗客はダイヤモンド
君の瞳から生まれたような