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from Shizuoka/name is "slide"

春の日の讃美歌

2013-12-25 | Weblog

シューベルト
グノー
バッハ
カッチーニ


アヴェ・マリアを聴いてここへ来たら眠ってしまった
浅いのか深いのか分からない眠り
ソプラノの声は背中から天へ突き抜けるように
なだらかな波のように
慈悲の心を色に例えたら、何色になるのだろう

きっと、力強い日の光に包まれた色と
あの日の、月光のような百合の色とを
金銀のスプーンで掬ったような色
掬った色を枕に眠る
夢の色




寝起きのたった今…m(_ _;)m
時計の針を巻き戻し…昨晩のお話。

帰り路は、教会の前を通り
いつもは点いていない窓の暖かそうな灯りを眺めた。
知っている限りの、町の教会をそうやって眺めて回りたかったけど
1軒だけ。
そこは、唯一、建物の中へ入ったことがある教会なのだ。
叔父さん夫妻が挙式した教会なのだよ。


窓は、硝子を上下する窓で、
祭壇の隣には古い素朴なオルガンがあって
椅子は木で出来ていて
僕はその時、最後列の、姉の隣で窓のそばに立って
花婿と花嫁と神父さんの姿を見守った。
といっても、初めての教会なものだから物珍しさもあり
新鮮なのもあり
お寺や神社とはまたちがう雰囲気を味わっていた。


讃美歌を歌ったのも初めてで、覚えているのは
『輝く夜空の、星の光よ…』から始まるあの讃美歌、何番なのかな?
音楽の教科書に載っていたその曲は好きで知っていたけど
讃美歌なのだとは知らなくて、窓辺でこっそり驚いた記憶がある。


居心地が良く寛いで、窓に寄りかかったら
うっかり網戸を外し落としてしまい…(>_<)
オルガンを奏でていたお姉さんに笑われてしまったことも
しっかり記憶している。(←当時からトホホな自分)


教会で式を挙げる前には、新郎新婦たちは
お寺にお参り、墓前に報告もしていて
和洋ちゃんぽんなのは、日本らしいなぁ、なんて思い出す。
当時のアルバムを久しぶりに見たくなってしまう。


そんな、思い出のある教会を眺めた後、車を走らせていたら
自然と『輝く夜空の、星の光よ…』と歌っていた。(小声でね)
途中から歌詞が分からなくなってしまうのが
あいかわらずのトホホな自分なのだけど
でも、歌っていると、気持ち良いというのかな
日常の喜怒哀楽はどこかに飛んで行ってスッと
透明な、スケルトンな瞬間が起こるような気がするね?


いつもの星空鑑賞では、小さな小さな流れ星がひとつ。
願いを唱える暇なんてないのだけど
でも、唱えられなくても大丈夫。
観られただけでも嬉しいのだ。


最近、流れ星を観ることが多い、とってもありがたい。
星空の中の誰にお礼を言って良いのか?と思ってしまう位、
流れ星をみせてくれて、ありがとう。なのだ。
そうして、星に挨拶をして(←ヘンな人ですみません…)
家へと急いだ。

いつもと同じ日常だけど、いつもとほんの少しちがう
町のそこかしこに、ほっこりあたたかな灯りが点っていた
そんなイブでした。


もちろん、願い事は流れ星に向かってはできなかったけど
いつものようにそこにある星空には
無色透明の無のばしょから創造される美しい物たちを願って祈って

君の
みんなの
笑顔と元気をほっこりした幸せを
一際明るい星に願うのでした。


今日も、十字架の下の窓の灯りは讃美歌の呼吸をしているのだろうね。
そんなクリスマス当日に…



****** Merry Christmas ! ******



今日も良い日で(^-^)












コメント
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