月の寿ぎを思い出すような夜空
星空を心酔する時、龍が瞬きする瞬間があると
ふと思ったのはきっと気のせい
そんな『気のせい』をあまり疎かにもしたくないから
時間を追い、追い掛けられ、追い越されても
僕は気のせいの中程に椅子を置いて
太陽の賛歌を思い浮かべる青空
浮雲に乗りこんで、大好きな街をずっと眺めていたいと
ふと思うのは気のせいではなくて
そんな確かな想いなら大切にしていたいと
ふと思うのは
走って掛け込んだ夜
寒さに襟を立てた、常夜灯明るく光る歩道
見上げたらいつもの星空があって
僕は瞬きを見た気がした