波音

いつの間にか眠ってしまって
起きたら空は海の色

衣の裾が揺れている
遠くまで
光よ注がれよ

喧騒から離れて眠りにつく頃
目を閉じれば空は海に融ける

揺れている衣、静かに祈り
遥か波音
朝日の放つ光の中へ







*

ｄｒａｇｏｎ ＆ ｄｏｌｐｈｉｎ

１１月１５日、火曜日。
午前１時３７分。
曇り空。


帰り道には雨がザーザーと降っていたけど
手洗いウガイ、顔洗いをして、晩ごはんを食べて
うたた寝をして
一休みしてから
いつものように空を観に行ったら…


雨はやんでいて
しかも雲が切れて、雲の間にオリオン座の半分くらいと
まんまるな月がみえるではないですか。


まさか、今夜は観られないと思っていたので
“奇跡だな…ありがとうございます”m(__)m
なんて思いながら
お月見をしました。


窓から身を乗り出して
体をよじりながら観ていたので(無理な体勢)
何だか左脇腹が少しだけ痛いです。
いい歳をして何をしているのかな…トホホ。(ノ_<)


雨のあとに観る月は
すこぶる綺麗でした。
綺麗でいて、あたたかな白色に輝く月でした。


その１０分後くらいに
今度は外へ出て観てみようと、もう一度お月見へ。
母のサンダルを拝借して外へ出ると…


月は、もうすっかり
どこまでも続いているような
大きくて広い雲にスッポリとおおわれていて
ぼんやりと雲の向こうに
辛うじて透けてみえているのでした。


幻想的な月だったけど
綺麗を通り越して、吸い込まれそうな
目眩がしそうなくらい
異次元のような夜空でした。


なぁんて
こんなに月のことばかり書いていて
良いのでしょうかね？(^^;



どうしても観たかったのです。
雨だったので諦めていたのだけど
母が
“今日の月はスーパームーンなんだってね”
…と言っていたことを覚えていて
“なぬ？それは是非、観たいものだ”
と思っていたのです。


今夜のスーパームーンは、今年一番大きな満月なのだって。
だから観たかったのですよ。
少しでも観られて良かったです。(感謝)


今夜観られなくても
明日も大きな月らしいです。
当たり前なのだけど。


でも、僕の目には
大きさはいつもと同じように感じてしまったけれど…
ほんの少し、いつもより大きかった？
かな？



大きさよりも
月と、月を取り巻く夜空の雰囲気が
いつもとちがうように思いました。(深夜だから？)


そうだなぁ…まるであの時のような
へんなこと言って(書いて)しまって申し訳ないけれど…
未確認飛行物体を観た時のような。
あの時の感覚と似ていました。


“今、大変なものを観ている…”
という感じと同時に
なぜかでも、優しいような印象です。


そう、優しいというか
静かすぎるくらい静かというか
ただそこに異次元の存在が在るのみ
誰にも気付かれず
空に浮かんでいる風景。


その風景を
真夜中に１人で観ている自分。
この時だけは、さまざまなものが放たれて
世界の中でポツネンと立って
胸の中で小さいながらも灯りを点している、
くべている
というイメージ。


このイメージを漠然と持ちながら
夜空を見上げている感じでした。
みんな、この“ポツネン”を
多分
大なり小なり必ず持っているような気がします。


このポツネンはわるいものではなくて
どちらかといえば必要なもの
生まれた人間は必ず持つだろう
通行手形のようなものかな？
と、思いました。



また妄想？してしまいました。
申し訳ないです。
眠いです。
意識が朦朧としてきました。


“朦朧”
という文字(漢字)、両文字に
“月”
が入っているのだね。
スーパームーンのあとには丁度良いね。


では、
お休みなさい。







*