Kiss in morning

お泊りの日の朝…

『おはよ…リサ…』
『おはよぅ　大谷っ…』

今日は　お互いに学校だから　いつもどおりの朝
顔を洗って　歯磨きして…鏡の前で…ウィンクしてたら　
呆れ顔の大谷に　声を掛けられた。

『ほら　あほな事しとらんと　メシ…パンでええやろっ』
『あほなって…んー　ジャムパンあるぅ?』

なんて　言いながら　洗面所から出たところで
大谷が　あたしを待ち構えてて…。

『お…大谷?んっ…』

振り返った瞬間　大谷によって　あたしは唇を塞がれる。

『…歯磨き粉　いちごアップルのん…やなぁ(笑)』
『もぉーーーーーーーっ』

『おかわりっ…』

なんて　言われて　再び唇を塞がれた…。
今度は、少し荒っぽく、深い…深い　口の中の空気全部奪われる…

『んーっーーーーーんっーー』

息が詰まりそうな　大谷のキスから解放され、ハァハァ・・・と呼吸が震える。
今　あたしの顔は　ジャムパンの中身よりめっさ真っ赤やと思う。

なぁ　大谷　朝からこんなキス・・・されたら一日　離れがたくなるやん…

『息…くるしい…(笑)』
『ごめんっ(笑)』

ごめんなんて　笑う　大谷の顔も　心なしか少し、赤くて…

かわいい・・・やんっ　へへへへ…

あたしは　ちびっと　思い切った行動に出てみた。

グイッ
そう　あの高校時の放課後の　キス…。
大谷を引き寄せて　　軽くキスをしてみた。

『へへへ…　仕返し・・・いきなりちゅーされて　びっくりしたんやもんっ』
『びっくりしたからって…その…あの時みたいな…』

『ん?大谷　なんか　ゆーたぁ　あの時って…』
(聞えてるけど　知らんぷり　もっと大谷をドキドキさせたいもん…)

『なんも…。ほら　メシお前の顔みたいな　ジャムパンくうぞっ…』
『大谷牛乳も　つけてなぁー』

あたしと大谷　二人だけの甘い朝。

end