大谷と一緒におる自分は…
おもってる自分より乙女になるらしい…
大谷の前ではかっこ悪くてもええって思ってしまう。
『小泉…』
『ん』
『こっち…』なんて引き寄せられると
つぎの展開を期待して言葉が交通渋滞を起こしてまう
大谷の部屋は南向き
窓からさす光は春の日差し
ぽかぽかと温かくってあたしはぼーっとしてしまう。
『あんなぁ 小泉ぼーっとしとったら…襲うで(笑)』
あたしが『嫌』ってゆわんの知ってて…
確信犯って大谷の事やんな。
『…襲ってええで(笑)』
って抱きついたら
『ほな遠慮なく(笑)』なんて笑われた。
『大谷 すきっ』
『んーな事知っとるわ アホっ…』
『大谷は?あたしのこと…』
『……ゆわんでも』
『ゆうてよ。あたしばっかしすきみたいやん…』
『そんなん…』
好きに決まっとるやんけ(笑)とあたしの髪をなでる大谷
優しい瞳はあたしだけのもんやんな…
END