リサ式マッサージ

『リサ…なんか　腰痛いんやけど…』
『えーっ　おっさんやんっ』

大谷がベッドの上に寝転がって　腰を叩いてる

『おっさんって…そりゃ　昨日リサに…『もっとしてぇ』っておねだりされたら』
『あっ…あたしは　おねだりなんか　シテないもんっ　大谷が…』

『けど　シタやんけ（笑）』
『それは…大谷が…』

あたしが　顔を真っ赤にして反論すればするほど　大谷は楽しそうに笑う
あぁ…完全に　あたしの負けやんっ…(涙)

『ま、それは後のお楽しみって事で…』
『楽しみに　せんでええやんっ…』

…何ゆうてんのよ　このエロ王子…

『リサ、ちょっとマッサージしてくれん？』

マッサージは得意だから何度か大谷にやってあげた事あるけど　お願いされるのは初めて
毎日忙しいし本当に疲れとるんやろなぁ…

『うんっ　ええよっ』
『ほんま　んで腰楽になったら　今晩…』

『あほっ　エロ王子』
『はははは』

あたしは軽口を言い合いながら　大谷を俯せに寝かせ、腰の上に乗った
腰から背中にかけて、背骨に沿って指で押していくと、
凝ってパンパンになってるのがわかる


やっぱり疲れたまっとるんやなぁ…


『ふぁあぁ～～…気持ち良ぇわ…』

揉み解していくと、大谷が気持ち良さそうに息をつきながら呟く
寝そべったままの大谷の足から手のひらまでを丹念に揉んでると、
いつの間にか『あー…』とか『うー…』とか言ってた声が聞こえなくなってた

『大谷ぃ？？？』

そぉっと手を止めて　大谷の顔を覗き込むと、すやすやと寝息。


あ゛ー　眠ったんや…

あたしの　マッサージってそんなに気持ち良かったんかな？

子供みたいに無防備な顔しちゃって…かわいいやんっ
どんな夢見とるんかなぁ？大谷のアヒル口が緩んでる

しばらくしたとき

『リサ…』

急に名前を呼ばれてびっくりしたけど　それって寝言やったみたい…。


…なぁんや、寝言なんや

ホッとするのと同時に、眠っててもあたしの事を考えてくれてて嬉しくなった

『大谷　だいすきっ…』

あたしは　大谷を起こさないように、
そぉっと、緩みっぱなしの愛らしい口唇にキスをした




なぁ　あとで　二人で何をしよっか？




END