ふたりのり

ここ１週間前は夏のような暑さやったけど
知らんうちに季節は秋の空気へと変身してた。

空は澄んでいて高い。

少し肌寒い風を受けながらあたしらの自転車は進む。

『大谷ぃ　体なまったんとちゃう?めっさ遅い』
『・・・っさいっ　見とけよっ!!!』

おっしゃーなんて掛け声(笑)
半分意地になった大谷自転車は坂道をのぼってく。

『おまえ重い。』
『んー　おメメぱっちりやからなっ』

『目ぇ関係ないやろっ。』
『へへへ♪』

あの時と同じ…
二人乗り…

なんかうれしくなった。



end