大谷のお部屋で ちびっと待機中。
どうしても 読んでしまいたい教育書が あんねんて…
友だちに借りて 明日返さんな あかんねんて…
う゛ーーーーーーー。
あたしは テレビの前をぶんどって つまらないテレビ見る振りして…
こっそりと大谷を 見ていた。
あのな…大谷も もうスグ20歳になるんやけど…
最近やたら 大人びて…という その…色っぽいなんて思うときもある。
(男の子に 色っぽいって おかしい表現やんな…)
今…かって…
黒ぶちの眼鏡 なんて掛けて…あたしの横で 本を読むところなんか
ちびっと…ちびっとだけね…オトナの色気なんて感じんねん。
けど…こんなまじめに
あたしがおるのに…余裕で本読んどるん…
こんなん 大谷やないもんっ
30分たっても 40分たっても 大谷は 読書中で
相手にして もらえんあたしは 理不尽な怒りを大人びた 大谷にぶつけ…
『ち…ちっこいくせにっ めがねかけて…オトコマエきどって 女の子にモテたいん?』
なんて ぶつけられるわけないやんっ
身長は あいからわずやから ちっこいくせにって…ゆうてもええけど…
ちっこくても…器大きくて…えっと…えっと…。
大人びた横顔で あたしの知らん世界の本読んで…
あたしが おるのに指一本触れへんし 視線も あわへん 言葉もない…
なんか…大谷が
ずっと遠くに おるようで
手の届かないところにいるようで…
なんか近寄りづらい オトナの…雰囲気。
あたしは 寂しゅうなって…大谷のシャツの裾をくいっくいっと引っ張ってみた。
くいっくいっ…
『・・・・・・』
あかん…
・・・集中している 大谷には全く通じへん
そんなに その本 おもろい事書いてあるん…。
『もぉ…(ぷぅーーーーー。)』
頬を膨らましても 大谷は 見てないんやから意味が ない…です。
・・・・・・あっ!!! ピコーーーーーン(聖子ちゃんの あの音)
あたし ええコト思いついたもんねっ…
『大谷ぃーーーーー。』
思いっきり勢いを付けてガバッと 大谷に抱きつく。
不意打ちを つかれて 大谷は あたしもろとも そのまま倒れる。
『おまえなぁー…いきなし 危ないやろっ』
『へへへへ…。』
大谷は あたしに押し倒される形に なっていた身体を立て直して 形勢逆転。
ぎゃくに あたしを押し倒して…顔を覗き込んできた。
『リサ…誘ってたんやろ?』
『さ・・・誘ってって…』
少し長くなっていた 大谷の髪が あたしの顔に かかってくすぐったい。
『… 寂しかったんやろ?』
『…う…うるしゃいなぁ…』
『リサ 顔真っ赤やで 図星なんちゃう?』
『もぉ…』
『あははははは リサの顔 真っ赤や…はははは』
『そ…そんなに 笑わんでも ええやんっ』
そうゆうて 大谷は笑い飛ばすけど あたしにとっては大問題。
『…かわいいなぁ』
『へっ?』
『やっぱり リサ オレを誘っとるんやろ…』
『・・・。本…ええん? 読まんな あかんやろ…』
『そんなん…もう ええわ 明日もうちびっと 貸してっていうかお買い上げする…』
『・・・ええん?』
『ええよ…だから…』
どすんっ…
仰向けの状態で 大谷が あたしの上に振ってきて…胸に不時着した。
『きゃっ…な…な…』
『…めっちゃ 柔らかいなぁ…(笑)』
なんて…あたしの胸に スリスリなんて してくる。
『ちょ…ちょっと 大谷ぃ…』
『ん…もうちびっと このまま…』
やっぱり前言撤回
大人っぽい仕草は あるけど こうして甘えてくるところは まだまだおこちゃまやもん。
急に 大人になるわけないもん…。
大谷は 大谷やもん…
あたしは 大谷の頭を抱えて…撫でてみたりする。
キモチよさそうに大谷は あたしの胸で…休憩。
『大谷…』
『なんや・・・』
『スキ…』
『ん…』
『大谷は…』
『せやから…す…す…す…』
いつものあたし達の 会話 あたしのスキに 大谷は照れて絶対 好きだよって答えない
『…今更 照れんでも…なぁ リサちゃんが スキ?』
『照れるもんは 照れるんじゃ…それに…スキやって…。』
『へへへへ…よかった。』
『はいはい・・・よろしかったですなぁ(笑)』
大谷は…スキって言うのは照れるくせに…あたしの腰に手なんか伸ばした。
あたしは 自分から 大谷を抱きしめる。
そして あつあつ あまあまの…夜が 始まった
END
どうしても 読んでしまいたい教育書が あんねんて…
友だちに借りて 明日返さんな あかんねんて…
う゛ーーーーーーー。
あたしは テレビの前をぶんどって つまらないテレビ見る振りして…
こっそりと大谷を 見ていた。
あのな…大谷も もうスグ20歳になるんやけど…
最近やたら 大人びて…という その…色っぽいなんて思うときもある。
(男の子に 色っぽいって おかしい表現やんな…)
今…かって…
黒ぶちの眼鏡 なんて掛けて…あたしの横で 本を読むところなんか
ちびっと…ちびっとだけね…オトナの色気なんて感じんねん。
けど…こんなまじめに
あたしがおるのに…余裕で本読んどるん…
こんなん 大谷やないもんっ
30分たっても 40分たっても 大谷は 読書中で
相手にして もらえんあたしは 理不尽な怒りを大人びた 大谷にぶつけ…
『ち…ちっこいくせにっ めがねかけて…オトコマエきどって 女の子にモテたいん?』
なんて ぶつけられるわけないやんっ
身長は あいからわずやから ちっこいくせにって…ゆうてもええけど…
ちっこくても…器大きくて…えっと…えっと…。
大人びた横顔で あたしの知らん世界の本読んで…
あたしが おるのに指一本触れへんし 視線も あわへん 言葉もない…
なんか…大谷が
ずっと遠くに おるようで
手の届かないところにいるようで…
なんか近寄りづらい オトナの…雰囲気。
あたしは 寂しゅうなって…大谷のシャツの裾をくいっくいっと引っ張ってみた。
くいっくいっ…
『・・・・・・』
あかん…
・・・集中している 大谷には全く通じへん
そんなに その本 おもろい事書いてあるん…。
『もぉ…(ぷぅーーーーー。)』
頬を膨らましても 大谷は 見てないんやから意味が ない…です。
・・・・・・あっ!!! ピコーーーーーン(聖子ちゃんの あの音)
あたし ええコト思いついたもんねっ…
『大谷ぃーーーーー。』
思いっきり勢いを付けてガバッと 大谷に抱きつく。
不意打ちを つかれて 大谷は あたしもろとも そのまま倒れる。
『おまえなぁー…いきなし 危ないやろっ』
『へへへへ…。』
大谷は あたしに押し倒される形に なっていた身体を立て直して 形勢逆転。
ぎゃくに あたしを押し倒して…顔を覗き込んできた。
『リサ…誘ってたんやろ?』
『さ・・・誘ってって…』
少し長くなっていた 大谷の髪が あたしの顔に かかってくすぐったい。
『… 寂しかったんやろ?』
『…う…うるしゃいなぁ…』
『リサ 顔真っ赤やで 図星なんちゃう?』
『もぉ…』
『あははははは リサの顔 真っ赤や…はははは』
『そ…そんなに 笑わんでも ええやんっ』
そうゆうて 大谷は笑い飛ばすけど あたしにとっては大問題。
『…かわいいなぁ』
『へっ?』
『やっぱり リサ オレを誘っとるんやろ…』
『・・・。本…ええん? 読まんな あかんやろ…』
『そんなん…もう ええわ 明日もうちびっと 貸してっていうかお買い上げする…』
『・・・ええん?』
『ええよ…だから…』
どすんっ…
仰向けの状態で 大谷が あたしの上に振ってきて…胸に不時着した。
『きゃっ…な…な…』
『…めっちゃ 柔らかいなぁ…(笑)』
なんて…あたしの胸に スリスリなんて してくる。
『ちょ…ちょっと 大谷ぃ…』
『ん…もうちびっと このまま…』
やっぱり前言撤回
大人っぽい仕草は あるけど こうして甘えてくるところは まだまだおこちゃまやもん。
急に 大人になるわけないもん…。
大谷は 大谷やもん…
あたしは 大谷の頭を抱えて…撫でてみたりする。
キモチよさそうに大谷は あたしの胸で…休憩。
『大谷…』
『なんや・・・』
『スキ…』
『ん…』
『大谷は…』
『せやから…す…す…す…』
いつものあたし達の 会話 あたしのスキに 大谷は照れて絶対 好きだよって答えない
『…今更 照れんでも…なぁ リサちゃんが スキ?』
『照れるもんは 照れるんじゃ…それに…スキやって…。』
『へへへへ…よかった。』
『はいはい・・・よろしかったですなぁ(笑)』
大谷は…スキって言うのは照れるくせに…あたしの腰に手なんか伸ばした。
あたしは 自分から 大谷を抱きしめる。
そして あつあつ あまあまの…夜が 始まった
END