ラブ★コンLOVE (LOVE×3館)

ラブ★コン 大谷×リサの2次創作
(たまに他の漫画もあります)

いっちゃんさぶい日

2012年02月19日 00時04分38秒 | 未来話

『さぶっ…。』

今年一番寒いとニュースがゆってた本日。
見あげた空は今にも泣きそうやし風も心なしか吹いてきた

そんな中 リサは急ぎ足で とある場所をめざしてた。

それはもちろん彼氏大谷様のアパート。
ひとり暮らしを始めた大谷の為に買い込んだ食材を
エコバックいっぱいに詰め込んで足早く階段を上がる。

『よっと…到着。えーっと鍵 鍵 かぎぃー♪』
ごそごそとバックの中を探って 鍵発見

手にしたのに…

ぽーーーーーーーーんっ!!!

あろうことか鍵は虚空を描き飛んで行った。
しかも…アパートの横にある大家さん家の屋根のど真ん中。
手を伸ばしても届くわけもないしもちろん屋根には上れない。

『…あほすぎやあたし。』

大家さんところに行ってみたけど旅行中らしく…。

もちろん合鍵も貰えず 部屋に入る事もできひん。
こうなったら大谷に電話してみたらええやん。

と 取り出した携帯は…

充電切れ。

『なにしとんのやろ あたし…。』

ヘナヘナとリサは部屋の前でへたり込んだ。

ぶしゅんっ!!!

泣きだしそうな空がついに泣きだし寒さは一層にましてきた。
マフラーを鼻まで上げると息で少し暖かくなった。

けど あたしなんで…あほなんやろ。
せっかく大谷が帰って来る前に美味しいごはん用意して部屋ぬくぬくにして大谷が寒くないようにしたろうって考えてたのに…

携帯も使えへんし お財布の中のお金じゃ大谷の大学へ行かれんし…
家に帰るしかないけど…

大谷に逢いたい。

出来るだけ小さくまとまってリサはipodの海坊主を聞き始めた。

★★★

『ん?』

夜8時過ぎ。
アパートの階段をご機嫌で上った大谷は部屋の前で座りこんでる奴がおるんに気が付いた。

最近ヘンな奴がいてるから気を付けるようにと回覧が回って来てたんを
大谷は思いだしながらソレに近づくと…。

見覚えのあるカバンとコート。

『ちょ こ…小泉?』

慌てて肩を掴んで揺らすと寝ぼけ眼のリサが大谷を見つめてあくびをした。

『おまえこんなとこでなにし…『おーたにっ やっと帰ってきたぁー』』

『ほんまなにしとんねん。』

呆れ顔の大谷にリサは今日の事を説明した。
身振り手振り…そして屋根の上の鍵を指差した。
その手を大谷は取った。

『なっ 小泉めっさ冷え切っとるやんけ続きは部屋で聞く。』

慌てつつも鍵を飛ばしてしまうこともなく大谷は鍵をあけ
リサを部屋の中へと招きいれた。

『小泉 あったかいお茶でええな?はよこたつでも入れ』

大谷にそう促されリサはおこたへと突入した。
冷え切った体は一気に温もりを宿した。

『はい どーぞ』
『ありがとうございます。…大谷ごめんな鍵。』

『ほんまおまえは器用なやっちゃな。』
『うん。』

『電話してくれたら帰ってきたのに…』
『あぁ それが充電切れで…』

『せやからって玄関で寝んでも…』

いやリサは寝たわけやなくて…座ってたらなんか眠気が来て…
まぁ結果的に寝てしまったんやけどとリサは頭をかいた。

『あほ…。』
『あほやもん。知っとるもん。』

『今日は寒くて夕方から雨 しかも冷え込むってゆうてたやろ?』
『ん。』

『あほは風邪ひかんゆうてもな…。』
『…』

リサはいたたまれん雰囲気に包まれる。

『聞くけど…おまえまさか夕方からずっとおったとかいわんよな?』
『…そのまさかというか…。』

『おまえなぁ!!それやったら家帰ったらええやろっ』
『だって!!!』

久しぶりやもん。

リサがぽつりとコトバを漏らした。

『なにが?』
『大谷の部屋くるんが… ここんとこ忙しいからってご無沙汰やもん。』

リサにそういわれて大谷は気が付いた。
正月に初詣行って2週間。なんやかんやでリサに逢ってなかった事

『…けど玄関の前におったら風邪ひくやんけ…。』
『あほやから風邪ひく気せえへんし…それに…』

『それに?』
『…足りひん。』

『えっ?』
『足りひんのっ…』

顔を真っ赤にしてそう呟くリサに大谷は言葉の意味を知った。

『そっか…そんなに小泉はオレに逢いたかったんやな』

口を真横にあけ大谷は笑いリサの顔へと近づく。
いきなりの至近距離にリサは思わず視線を外した。

『お…大谷は?』
『へっ?』

『大谷は あたしに逢いたいとか足りひんとか思わんかった?』
『せやなぁ』

あまりにもかわいいことゆうリサに大谷の口元は緩んだ。

『ちびっと…な』
『ち…ちびっ!』

『小泉 ちびという単語を強調すな。』
『ちびっと…』

大谷の返事にリサは拍子抜けする。
まぁ『オレもリサに逢いたいよ。ハニー』なんて絶対ゆうはずない。
けど ちょっとしか逢いたくないんかなぁと悲しくなった。

ぶしゅん!!!!

『小泉まだ寒いか?』
『…うう…ぶしゅんっ!!!!!!』

いつもながらの色気のないくしゃみに大谷は呆れながらも心配になった。


『小泉…。ちょ こっち来てみ?』
『こっち?って…』

『ここ…』

きょとんとしたリサを腕を掴んで大谷は自分の中へリサを抱き寄せた。

『ちびっと逢いたかったから小泉に出血サービスや』
『もーさっきから ちびっとちびっとって…いちいちゆわんでも…』

リサは不安げに大谷の腕の中でおとなしくなった。

『なぁ 大谷。』
『なんや?』

リサは大谷のシャツを掴みながら聞いてみる。

『…ほんまにちびっと?』
『なにが?』

『ちびっとしか逢いたくなかったって…』

顔を埋め『たりひんのはあたしだけやんな…。』ってリサはゆう。

『おまえはほんまに…あほやなぁ』
『なっ さっきからあほあほって…』

『…あほには態度でしめさんななっ(笑)』
『えっ?』

『たりひんなんか言わせてごめん』

大谷はそこまでいうと自分の唇をリサに重ねた。



end












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