『ただいまーーーーって寝とんのか(笑)』
職員会議が長引いて疲れ切った体を引きずりアパートに帰ると
先週買ったソファにリサが横たわって居眠りしとった。
『リサ 風邪ひくぞ』
『ぐぉー』
軽く揺らすと意味不明な返事を返してきよった。
まぁ 起きるという選択肢が奴にはないらしい(笑)
とりあえず隣りに腰をおろしリサの顔を盗み見た。
透き通るような肌と長い睫。形のいい唇…。
『小泉さん 綺麗やったから』と昔小堀のドアホがゆうてたなぁ
本人には絶対に言わんけど…寝てたらそうやとオレも思う。
ドキドキ…と胸がリズムを刻む。
魔が差したというのは このことやと思う。
ふいに自分の膝にリサの頭をのせてみた。
柔らかな髪をなでるとさらりと髪の毛が指を滑り落ちていく
『リサ すきやで…』
どさくさまぎれの言葉を吐くと顔が熱くなった。
『!!!!!なっ』
何かに手首を掴まれて全身で驚く。自分で自分の手を掴むわけもなく
他に誰もお…るやんけっ!!!
『あたしも 大谷がすきやでっ♪デヘヘ』
『お…おまえいつ起きて…』
『いまー♪』
『うそつけーーーーーーーー!!!!』
慌てるオレを横目にリサは起き上がって顏を近づけてきた。
そして…
ちゅっ…
なんてリップ音をわざと鳴らしてオレの唇を奪いよった(笑)
このお返しは ほんまにリサが眠っとる時に1000倍にしたるわ
なんて思ったことは ここだけの話や。
END