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JAZZ PIANO で行こう

ヤノテルの音楽ブログです。ジャズピアノの研究・指導・作曲・ライブをしています。音楽が人生の喜びです。

音楽の癒やし効果

2010年08月30日 | 音楽雑感
 私の母は介護認定を受けています。
糖尿の影響かも知れませんが、足がしびれて
歩けない状態です。
 リハビリにもいっているのですが、
足の痺れや痛みがとれず、なかなか生活も
大変で、昨日もヘルパーさんにきてもらって
家事の手伝いなどをしてもらっています。

そんな母ですが、歌を歌うのが
とても大好きで。
私が実家に行くたびに
一緒に歌っています。

私はこの6月から、 パンフルートの
レパートリーとして
童謡を練習しています。
 歌詞をネットで調べたり、
本で調べたりしながら、心にしみるすばらしい
曲をピックアップ
してそれを簡単な小雑誌にして、
母と父にプレゼントしました。

それを見ながら一緒に歌うのですが、
そのときにパンフルートを持っていって
演奏したり、一緒に歌ったりします。
母はとても歌の好きな少女だったそうです。

 当時 (1930年ごろでしたか)
蓄音機が珍しかったころ、どこで覚えたのか
蓄音機という言葉を知っていたのですね。

「蓄音機買って・・・」と何度も自分の母親の背中で
つぶやいていたそうです。
それを知ってか、父親が当時のお金で給料2か月分くらいの
費用でビクターの蓄音機とレコードセットを買ったそうです。
その中にはお話の朗読と、童謡がたくさん入っていたそうです。

 家にオルガンもあったそうです。これは父親が小学校の
先生をしていたので、その練習用にあったのかも知れません。


 そういう父親でしたので、とても子供思いだったのかも
しれません。
 子供のためと思い当時ではまだ庶民にとっては
高嶺の花の蓄音機とレコードを買ったのでしょう。

 私が愛媛にある実家に夏休み遊びに行ったときには
なんと、まだその蓄音機もオルガンもありました。

 本当に大事にしていたのでしょうね。

 

 母はわたしとその20曲の童謡を一緒に歌っているうちに
痛み止めではまったく止まらない痛みや痺れが、なくなったというのです。

 これには驚きました。

一般にミュージックセラピーのことは耳にしますが、
まさに自分が目の前でそういう奇跡的なことを
見るにつけ、音楽の効用にはすばらしいものが
あるのだと実感しました。

小さいときのよい経験はその後の人生に
彩を添えてくれるのですね。

そのあとも何度も痛みがなくなる
というので、
これも親孝行と思って、
実家にいっては
一緒に歌を歌っています。


わたしも小学生のときは合唱団に入り、
高校のころイタリア歌曲を専門の先生について
しばらく勉強していたので、歌うのは大好きです。

音楽は 音を聴いて精神を楽にするもの と
考えれば、こんなにすばらしいものは
ありませんね。

 童謡を一緒に歌っているとわたしも
自然に涙がでてくることがあります。
童謡のメローディ、
そして故郷や親や兄弟や友人を懐かしむ
歌の内容、そういうものがしみじみと
心に入ってきて、心が透明になってくる
そんな感じがします。

まずは周りの人から
音楽で人を楽しませて
また自分も楽しみたい
と思います。




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