先日購入したケルン・コンサートの楽譜の譜読みを始めました。
一番好きな曲はPart Ⅱcです。好きな曲ですが、譜読みはなかなか困難を極めそうです。
音符を右手・左手のパートに整理された形式で書かれていないので、
若干混乱をきたしながら音出ししています。
昨日、時間があったので、曲の半分ほど弾いてみました。
この曲はひとつのテーマがあるので、恐らくですが、
まったくの思いつきのアドリブの演奏ではなく、
ある程度の和音の流れはきまっていたと思います。
途中変拍子になります。これも
採譜をした人の考え方ひとつです。
キース・ジャレット自身がこのような変拍子を意図したわけではなく、
ソロピアノを引き続けると、拍子的には四分の二や、四分の三、四分の五が
出てきてもなんの不思議もありません。
本来、自由な発想で音を作っていく時に最も大事にすべきは
自然な流れなのです。
変拍子が自然なのでなく、自然に変拍子になっているのですから、
聞いている人にとってはなんの違和感もないはずです。
これがジャズピアノソロの世界なのです。
この楽譜を通してキース・ジャレットを知ることはいいことです。
彼の音楽的アイデアを理解するには彼の演奏と同じ音を出すことです。
彼の歩いた道を自分も歩いてみる。CDを聴くよりは
実際に弾いてみることで見えてくる世界があるということなのです。
鍵盤の出来る人はぜひキース・ジャレットの楽譜を手に入れて
彼の音を感じてみてください。
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