JAZZ PIANO で行こう

ヤノテルの音楽ブログです。ジャズピアノの研究・指導・作曲・ライブをしています。音楽が人生の喜びです。

大地の資源を有効利用する大切さ 竹をスピーカーに

2011年05月30日 | 竹スピーカーづくり
削りすぎると、もう終わり。
微妙なさじ加減のところで止めるのが
まさに職人芸。

これはバンブークラブの有力メンバーにてほどきしてもらっています。
こういうものづくりというのは、音楽づくりとよく似ていて
どこで満足して手を止めるか。工芸品や芸術にはすべてそういう瞬間があります。

この竹スピーカーは音楽づくりの延長線上にあるので、
僕の求める音のイメージに近づけるための大切なプロセスだと思っています。

さて、どんな音で鳴ってくれるか楽しみです。

今日エルムンドという NHK の番組で 隈 研吾
さんという世界的に有名な建築家が面白いことを言っていました。

バブルがはじけてほとんど東京での仕事がなく、地方の仕事を
しはじめて、その土地の杉材や、その土地の無名ではなるが
優秀な職人さんと仕事をすることになって、ものすごい
面白い仕事ができるようになったし、世界の公共施設のコンペでも
その土地にしか手に入らない部材をつかって、その土地だけのものを
前面に出すとコンペに勝てる。ということでした。

なるほど。

和歌山のこの孟宗竹もそうですね。
このスピーカーには可能性がものすごく
秘められています。

この竹製のスピーカーにはノーマルな工業製品にはどんなにまねしても
出せないポテンシャルをもっています。

例えていえば、ポリエステルやレーヨンに対する 絹 というべきものがあります。
いろいろな化繊が開発されてきましたが、やはり絹に勝るものはなく、自然の持つ
可能性や奥深さは人工的に作ったものとは比べ物になりません。

そういう意味で、今ストレスにさらされた人たちに、この竹スピーカーから発する
音がまるで優しい自然の息吹といってもいいような風を運んでくれます。

原音を忠実に鳴らすとかそういったテイストではなく、
竹から出てくる音そのものがまるで私たちが眠っている揺籃をゆらしてくれる
そういうイメージです。

ちょっと詩的になりすぎましたが、音にはそのくらいの力はあるということです。






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