JAZZ PIANO で行こう

ヤノテルの音楽ブログです。ジャズピアノの研究・指導・作曲・ライブをしています。音楽が人生の喜びです。

ベーゼンドルファー と スタインウェイの違い

2017年11月16日 | ピアノ

弾いていて気持ちが良いのは、ベーゼンドルファーです。

まず鍵盤の質が非常に高いです。パソコンのキーボードでも、

車のステアリングでもとにかくマンマシンインターフェースということで、

考えれば、人の手に当たる質感というのは、最終的にコントロール性が命ですからね。

気持ちよく鍵盤と会話できるかどうかで音楽が変わるのです。

 

そういう観点からいうと、ベーゼンドルファーの鍵盤の

質感は見た目も美しいですが、さらりと弾くだけで、その質感の高さが

わかります。またハンマーが弦を叩いて戻ってくる音も実に音楽的なのです。

これぞ本物の楽器と思わせる芸術性の高さ、気品を感じます。

こんなことを言ってはなんですが、下手な人が弾くと実にヘタな音しか出ませんが、

訓練されたピアニストが弾くと、本来のベーゼンドルファーがもっている

芸術性の高い音が醸しださせるというか、周りをその美しさで包み込みます。

 

このベーゼンドルファーという楽器は実に奥深い手応えを持っています。

ヘタなフレーズなんか弾いた日には、ベーゼンドルファーはいい顔してくれません。

ベーゼンドルファーは、まさに人格を持った生き物なのです。

 

ところが、このベーゼン嬢は、

弾いているときは、いいのですが、録音してみると、

意外といい音で録音できません。ノイズ成分が多いというか、

ベーゼンドルファーをそこらへんのマイクロフォンでとると

硬い音、うるさい音でしか録れませんね。

 

かたや、スタインウェイD-274です。

音は、きらびやかで、実にゴージャスです。

また録音してみると、演奏しているときは、金属音が耳について

うるさいばかりなのですが、録音してみると実に一つひとつの音が、

はっきりと聞こえます。D-274は弦が他のピアノより、低音の倍音成分が

豊富なので、厚みのあるサウンドになります。

高音の粒立ち、そして低音の重厚さ。

音楽がしっかり作れます。ただ、それは録音された時の話。

弾いているときは、どう弾いても、音楽性のない音楽に

聞こえます。

不思議なことに、高音も、耳障りはよくないのに、録音してみると

まさにCDで聴くスタインウェイの音そのものになります。

いやはや、スタインウェイはげに恐ろしき怪物楽器です。

 

NOAH で貸し出しているスタインウェイは、鍵盤が手の油でベトベトしていて、

とても弾きにくかったです。本当に調律師が入っているのかな。と思うほどでした。

高音部の3つの弦がノイズは出るわで、調律入ったばかりと言っていたけど、

ほんと情けなかったです。NOAHの受付に直行して、金返せっていってやろうと

思ったほどでした。ま、我慢しましたが・・・とほほ。

一般貸出のピアノを使うときは、そういう鍵盤の状態も気をつけないといけないですね。

 

 

 

 

 

 

 

 


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