今回はプロが使っているファンドという粘土で一から
きのこのキャラクターを作り、粘土をこねながら悪戦苦闘しました。
骨組み、肉付け、表面加工、やることは膨大にあって、時間がものすごくかかります。
意外と視力がいります。細かいところは目で確認する、指の感触もだいじです。
一連の立体作品をつくって、家族に見せると、予想以上にいいものができたねと
褒めてくれました。
最初は小さなきのこを何個か創っていましたので、慣れてくると
素早く出来ますが、なんでも経験ですね。
ひとつ思ったのは、立体作品を創っていて、神様が自分の体の一部をこねて
つくったというアダムとイブですが、神様の心境がわかったような気がしました。
しかし、たかが粘土です。どんなに上手に作っても命を吹き込むことはできません。
まるで生きているような作品をつくる人形師であるならば、
そこに命の神秘を宿す一瞬の煌きを立体に込めることができます。
といってもやはり人形は人形。
この地上に生きとし生きる命がいかにすばらしいか、立体作品を
作ってわかりました。立体を作ると命の大切さがわかります。
形を作ることの難しさ、あらゆる生き物は形を持ち命を持つ。
当たり前のようでこれは神秘です。
iPS 細胞で臓器をつくる、これはこれで
人間をさらに長生きさせる道具を手に入れた
ことだけなのでしょうか。iPS テクノロジーによって
人間はさらに傲慢になっていきはしないか。
iPSによって命を生み出しているのではないのです。命を生み出す
鍵を手に入れたに過ぎません。
臓器の形を作るのは、茫漠たる時間のなせる技であり、
その本をたどれば、宇宙の意志にたどり着くのではないでしょうか。
ジャック・モノーがいう生命のスープの状態まで遡れば
そこに生命が誕生する必然性があり、不完全なものは
かならず死滅する運命にあります。
それをそのまま受け止めるか、エゴによって
その自然のありのままを拒絶するか、
これは、個人が決めることです。
さて、
この立体作品、ブログでは写真をあえて公表しません。
ライブを見に来てくれた人だけ見れる特典ですよ。
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