☆男
かっこいい大工さんのような肉体労働系。
~22~
先日テレビでナルコレプシー(睡眠状態)が取り上げられていました。
今もって原因不明の難病ですが、運命心理学のレオポルド・ソンディ(1893-1986)は癲癇・ヒステリー(ナルコレプシーが含まれる)について、古くからある動物の危険に対する防衛、と分析しています。
原因不明というのは心細く不安になりがちなので、ソンディの論が少しの安心に繋がればと不出来ながら記そうと思います。
レオポルド・ソンディは、フロイトの個人的無意識、ユングの集合的無意識に続き、家族的無意識を発見した人です。
ソンディ論は非科学的という意見もあり残念なことに理解されにくいソンディ論ですが、人生や人間関係における智恵が詰まっています。
前置きが長くなりました。
ソンディはナルコレプシーについて、外的な危険状態や恐怖の状況に於いて身をかくすこと、人間を完全に固定させ殆ど催眠的な運動喪失へと硬直させる、朦朧状態や一種の催眠状態(ナルコレプシー)に至るまでの眠らせてしまう欲求、等々述べています。
わかりやすくはないと思います。
ソンディの書を翻訳された佐竹隆三先生は自身の書「あなたの運命は変えられる」の中で、
「いままで彼女の空想界にあったものが突然現実化したため、身を隠すひまもなく不動金縛りになる、運動喪失の発作に襲われるのである。これをナルコレプシーという。」(佐竹、1979年、P143)と説明されています。
ナルコレプシーは、ねずみ等の小動物が危険を察知するとサッと隠れるあの本能、あの保護機能です。
繊細で超恥ずかしがり屋さんのナルコレプシーは、現実の不安から非現実的な空想界を作ります。
その空想界にあるはずのものが突然目の前に現れると(無意識によって空想界に押しやられた何気ない物だったりします)、身を隠す所が無くなり金縛りのように運動喪失の発作、朦朧状態や睡眠状態(ナルコレプシー)に襲われます。
周囲の人からは全く何がおきているかわかるはずがありません。
あくまで保護機能による無意識の動きなので、本人にも何がおきているかわからずに睡眠状態に襲われます。
またあまりにも繊細なので、ふとした自分自身の驚きの感情にも保護機能が反応してナルコレプシーがおきる時もあります。
もう一つ踏み込まなければならないのが癲癇です。
ソンディはヒステリー(ナルコレプシーを含む)を伴わない癲癇はなく、癲癇の関与を伴わないヒステリーもないと言っています。
癲癇は、昆虫などが危険に際して身を守るためにとる仮死状態の防衛機能が祖先の1つとなっています。
「人間は、敵を殺さないために死を装うことができる、それが失神発作なのだ」(佐竹、1973年、P114)
荒々しい感動を敵に向けず、自分の手足、血管などにおき痙攣をおこさせ、ある時は自らの皮膚を発疹で覆い、ある時は会話の際に吃音にまで制止し、偏頭痛もおこさせます。
荒々しい感動とは主に怒りのようですが、怒りを無くすわけではなく、また怒りが直接防衛機能として作用するのでもなく、防衛機能が荒々しい感動のエネルギーを用いる、ということのようです。わかりにくいですが。
ナルコレプシーも癲癇も生物の遠い先祖から受け継いだ誰もが持つ防衛機能です。
ここに記した心理は症状のある人に特有のものではなく、皆奥底で作用しています。
ソンディは治療についても書いているようですが、残念なことに日本語に訳されていないようです。
佐竹先生の書には自己洞察、断食などの欲求消滅、ヨガ、瞑想などが載っています。
ソンディは性質、職業、病気等は家族的無意識により生まれながらにして付与されるので、活かしたり克服して自由意志により運命を選択する……が根底にあります。(この辺の解釈は人により少々違うと思います)
自分のレベルアップ、スキルアップには自我(自由意志)・前頭葉を鍛えます。
その鍛え方の一つに自己洞察やヨガ、瞑想があります。
ソンディの研究結果では癲癇の範疇の人は火を好みます。よって、火に関する職業、車に関わること、鉄道関係、火を使う料理、良心を覚醒させ倫理的行動を規定するため神主や僧侶などが適職となります。性質は活動的。
ナルコレプシーは恥ずかしさから道徳的行動が規定され慈悲深いタイプの聖職者、他には変身が関わるので美容、服飾関係等が適職としてでてきます。性質は大人しめか正反対の活発。
他の要素も深く関わるため、実際はこれのみで判断できません。
最後にもう一つ。
以下は私の見聞と見解からになります。
ナルコレプシーやヒステリー、癲癇等の発作は保護機能であるということと、どちらも聖職に繋がることから、神社仏閣のお守りが無意識の安心を高めてくれるはずです。
これはなぜ人が神社やお寺を必要とするのかに繋がります。
縁のある神社仏閣のお守りか、お気に入りの神社仏閣のお守りなど、ただお散歩するだけもいいです。
行きたくないのに無理して行くことはなく、お守りも絶対持たなきゃならないことはありません。
イヤだなと思うときはやらない、それでもやらなきゃならないときはやる、今日は行きたいから行く、この日常の選択が自我、前頭葉を強くし、ソンディが研究した運命を変えるに繋がります。
そして行動には付きものの、危険に気をつけて行動します。注意力のコントロールです。
お散歩の際にもどうぞ気をつけて、でも気をラクに行ける範囲で楽しんで行ってきてください。
以上ナルコレプシーを中心に書きましたが、治療はお医者さんへどうぞ。
また、ソンディ以外の説もあるのでこの内容だけを鵜呑みにしないようお願いします。
長文になりました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
引用・参考「あなたの運命は変えられる」(佐竹隆三、1979年、山手書房)
参考「実験衝動診断法」(L.Szondi著、佐竹隆三訳、1964年、日本出版貿易)