実家の整理を始めて8年が経過。やっとゴールが見えて来た。時間がかかったのは、遠隔地ゆえ。通えるのは年に2,3回が限度。もう一つの理由は、ゴミの分別である。実家のある地域のゴミの分別ルールは、怒りを覚える程、細かくて、こんな所には住みたくないなと思った(本当はここに色々不満を書きたかったが、止めて置く)。分別ルールに支配された実家の整理も終盤に差し掛かってくると、捨てにくいものが残ってくる。いくつか紹介しよう。
チューブに入った軟膏、靴クリームの類。自治体のルールでは、使い切った上で、チューブを不燃ゴミとして捨てる。中味が入ったままでは捨てられない。チューブは家中から約30本集まった。殆ど使っていない状態。これらの中味は、ワセリンや石油系溶剤を使っているので可燃ゴミである。ビニール袋に中味を全部出して可燃ゴミにすればよい。ただし、ビニール袋だと中味を出す時に中味があちこちについて具合が悪い。可能性は低いが「混ぜるな危険」に遭遇するかもしれない。今回は、ペーパータオルを3枚ぐらい重ねて、一度、三角に折り、それを開いて、その真ん中に、チューブの中味を出す方法にした。最後に、いわゆる薬包のつつみ方にすればよい。軟膏、靴クリームなど種類別に分けることができる。出来た複数の薬包をまとめてビニール袋に入れてしまえば完了である。
香水やオーデコロン。匂いが問題。台所などで中味を不用意に捨てると長期間匂いが消えない。溶剤がアルコールの場合は、そのうちに流れるが、水溶性でない溶剤を使っている場合は、配管に、こびりついて相当長期間匂いがとれない。これは絶対に止めた方がよい。下水処理も大丈夫かと不安がある。また、不燃ゴミとして出して、もし瓶が割れるとゴミの処理場に香水の匂いが充満することになる。これは、シャレにならない。中味は、可燃ゴミなので、入れ物を可燃ゴミにして、中味をその容器に移せば可燃ゴミに出せる。100均に、旅行用に化粧水などを小分けする容器と小分けするための注射器(尖ってない針が付いている)を売っている。これらを使って、中味を小分けして、可燃ゴミに出すことにした。注意点としては、アルコールや溶剤で溶ける容器があること。買うときに選ぶ必要がある。
他にも、捨てにくい物がいくつもあった(電池、ライター、蛍光管、ハンガー、灯油、ペンキなど)が、自治体のゴミ処理ルールとの知恵比べであった。自治体のゴミ処理ルールは、「住み易さ」と直結する。