「日本酒の会」以降、気楽に着られる木綿着物がほしくてたまらなかったワタクシ。ふらっとアンティークモールの「青木」に立ち寄り、出会ってしまったのがこの綿薩摩である。
最初は、もすこしお手頃の藍染め木綿着物に傾いていたのだが、この綿薩摩を触ったら、ぐらっとよろめいてしまった。
「絹のように」と称されるにふさわしいしなやかな手触り。
木綿の概念をひっくり返されましたよ。
しかも、いくつかある綿薩摩の中でも、なぜかこの子は、かなりお得な価格であった。しつけが付いていたにもかかわらず、である。ちょっと理由はわからないが、もしかしたら、藍の典型的綿薩摩ではなかったからかもしれない。まあいい。この色合いと柄も気に入ってしまったのだから。
単衣の時期になるのも待ち遠しく、初めて袖に手を通したのが先週土曜日のこと。
この日は、キャリアカウンセリング(自分の)→クレー展鑑賞→映画「マイ・バック・ページ」鑑賞→お茶お稽古と、いつもに増して大忙しの日。しなやかといえども、そこは木綿。一日が終わるころには、やはりしわが目立つようになっていた。しかし、着心地は軽くて快適でしたよ。
映画は、招待券をもらったので出かけたもの。別に松ケンや、妻夫木クンのファンというわけではない。でも、ちょうど私が生まれた頃にあたる1970年前後には興味があった。
物語は「左翼の時代」といわれた頃に生きた若者の野心と挫折を描いたもの。安田講堂陥落やアポロ11号の月面着陸など、描かれた事件等は、リアルタイムで記憶してはいないものの、物心ついたときに、その熱気の余波のようなものを感じていたのが私たちの世代である。
私の通った高校は、全共闘闘争の余波を受け、制服や中間テスト廃止など、学生自治を強く打ち出していた(その様子は本(=「改革の炎は消えず」)にまでなったそうだ)。そうした自治の雰囲気は、わたしが高校に通った80年代まで引きずっていて、ティーチイン合宿などに参加して、けっこうまじめに「自衛隊は合憲か」などと議論したものだった。
映画で描かれた、若者の、潮流にのって自分の存在を誇示したい野心とその挫折の構図は、どの時代においても普遍的であるように思う。
ただ、ちょっと長かったなあ。それから、主演の二人が、あまり当時の時代の雰囲気が薄いように思えた。松ケン、太ったねえ…。
最初は、もすこしお手頃の藍染め木綿着物に傾いていたのだが、この綿薩摩を触ったら、ぐらっとよろめいてしまった。
「絹のように」と称されるにふさわしいしなやかな手触り。
木綿の概念をひっくり返されましたよ。
しかも、いくつかある綿薩摩の中でも、なぜかこの子は、かなりお得な価格であった。しつけが付いていたにもかかわらず、である。ちょっと理由はわからないが、もしかしたら、藍の典型的綿薩摩ではなかったからかもしれない。まあいい。この色合いと柄も気に入ってしまったのだから。
単衣の時期になるのも待ち遠しく、初めて袖に手を通したのが先週土曜日のこと。
この日は、キャリアカウンセリング(自分の)→クレー展鑑賞→映画「マイ・バック・ページ」鑑賞→お茶お稽古と、いつもに増して大忙しの日。しなやかといえども、そこは木綿。一日が終わるころには、やはりしわが目立つようになっていた。しかし、着心地は軽くて快適でしたよ。
映画は、招待券をもらったので出かけたもの。別に松ケンや、妻夫木クンのファンというわけではない。でも、ちょうど私が生まれた頃にあたる1970年前後には興味があった。
物語は「左翼の時代」といわれた頃に生きた若者の野心と挫折を描いたもの。安田講堂陥落やアポロ11号の月面着陸など、描かれた事件等は、リアルタイムで記憶してはいないものの、物心ついたときに、その熱気の余波のようなものを感じていたのが私たちの世代である。
私の通った高校は、全共闘闘争の余波を受け、制服や中間テスト廃止など、学生自治を強く打ち出していた(その様子は本(=「改革の炎は消えず」)にまでなったそうだ)。そうした自治の雰囲気は、わたしが高校に通った80年代まで引きずっていて、ティーチイン合宿などに参加して、けっこうまじめに「自衛隊は合憲か」などと議論したものだった。
映画で描かれた、若者の、潮流にのって自分の存在を誇示したい野心とその挫折の構図は、どの時代においても普遍的であるように思う。
ただ、ちょっと長かったなあ。それから、主演の二人が、あまり当時の時代の雰囲気が薄いように思えた。松ケン、太ったねえ…。
松ケンのあのふっくさらは、役作りだったのかなー。
「3月のライオン」の二階堂晴信くんにみえてしかたなかった。
http://home.kanto-gakuin.ac.jp/~f1065059/toujoujinnbutu22.html
活動家だとしたらもっと飢えてギラギラしてて、体型もスリムだったのではないかと。
しかし、あえて「甘さの抜けきらない」ぼっちゃんくささを出すための、ふっくら頬ライン?
とかんぐったり。他の役者さんたちががんばってた分、妻夫木くんがはんさむすぎて残念。
私の通った高校の学生運動の名残は「教壇が無いこと」ぐらいでした。
居眠りしやすいけど、分からない教科はより分からなくなりやすい環境でした。
それにしても、綿薩摩とは羨ましいです。
私は現在本当にもう買えない。な状態です。
今の政治の情況を見るに、結局、あの時代に若者が若者なりに持った問題意識をちゃんと解決しなかったことも、混乱招いた遠因なのかなと思ったりしてます。
教壇…うちの高校はあったような?
高校時代に真面目に自衛隊のことを議論した女子は、その後、バブル世代と呼ばれ、四十過ぎた今も散財が止まらない(ToT)
最近やたらとラジオでディランの「My back pages」を聞くと思ったら同名の映画が公開されていたんですね。
I was so much older then , I'm younger than that now~♪
私もリサイクルショップを見てみようかなあ。
映画では、奥田民生がカバーして歌ってました。こっちもよく聞かれます?
綿薩摩、実は藍のものもあってサイズはそちらのほうがあっていたのですが、お値段がかなりご立派でした(^^ゞ。よかったですよ、気に入ったほうがお安くて。
この時期、やはり軽くてしなやかなものを着たい人が増えるのでしょうか。リサイクルショップでも目にする機会が増えた気がします。宮崎県支援も兼ねて、メンサツシスターの輪拡大したらうれしいです。
たしか読んだ本の中に、高峰秀子さんが松山善三さんと結婚を決められたさいに、まだまだ薄給だった彼のために薩摩絣のお対を誂えたように思いました。
また、志村ふくみさんのコレクターでいらした元新橋の芸妓だった方が、作品のすべて美術館に寄贈されたあと「着るのは薩摩絣ばっかり」っていう逸話などもあって、私も憧れてましたが、本さつまだとやっぱりスゴイお値段なので、はあ~っとため息だけついて見上げております~。はあ~。
素敵な逸話、紹介いただいてありがとうございます。着物を極めて、本当に自分にとって必要なものだけを着る人が行き着くのが綿薩摩なのでしょうか。そこまで行き着くのはいつのことやら…煩悩ばかりの私です。はあ~。