人能く道を弘む
子 日わく、
シ ノタマワク
人能く 道を弘む。
ヒトヨク ミチヲヒロム
道、人を弘むるに 非ず。
ミチ、ヒトヲヒロムルニ アラズ
現代語訳
先生は おっしゃった。
よき人間こそが(理想の)よき道を広めることができるのだ。
道が 人を広めるわけではない。
参照
どのような人生にするかは、自分で決めて実現していくもの。
誰かが つくってくれるわけではないのです。
よき道をつくるためには、
自分の身を 修めなければなりません。
理想通りの人生になるかどうかは 誰にもわかりませんが、
どうしたいかは 自分で決められるのです。
有子 日わく、
シ ノタマワク
其の人と為りや、
ソノヒトト ナリヤ
孝弟にして 上を犯すを 好む者は鮮なし。
コウテイニシテ カミヲオカスヲ
コノムモノハ センナシ
上を犯すを 好まずして
カミヲオカスヲ コノマズシテ
乱を作すを好む者は 未だ之れ有らざるなり。
ランヲナスヲコノムモノハ
イマダコレ アラザルナリ
君子は本を務む、本立ちて 道生ず。
クンシハ モトヲツトム
モトタチテ ミチショウズ
考弟なる者は、其れ仁を 為すの本か。
コウテイナルモノハ ソレジンヲ ナスノモトカ
現代語訳
有先生が おっしゃった。
その人柄が、家にあっては親に孝行を尽くし、
兄や姉に従順であるような者で、長上にさからう者は少ない。
長上に さからうことを好まない者で、
世の中を乱すことを 好むような者はいない。
何事もまず 根本を務めることが大事である。
根本が立てば、進むべき道は自ら開けるものだ。
従って孝弟は 仁徳を成し遂げる根本であろうか。
参照
人は ひとりでは生きていけません。
さまざまな人との 関わりの中で過ごしています。
親子は、その基本となる関係といえます。
親子・兄弟が愛情と尊敬に 満ちていれば、
社会人としても やっていけるのです。
土台がしっかりしていれば、
確固たるものを 築いていけるのです。
理想通りの人生になるかどうかは 誰にもわかりませんが、
どうしたいかは 自分で決められるのです。
本当にそうですよね・・・。
なんだかんだ言っても、今の私の人生は 自分で決めてきたのですよね
こんな筈ではなかったって・・・思うことも いっぱい あるけれど(笑)
平穏に暮らせてる今・・・私の人生 悪くないかも~(^○^)です。
人は ひとりでは生きていけません。
さまざまな人との 関わりの中で過ごしています。
そうなのですが・・・人間関係って わずらわしいことが多いですよね。
かと言って、無人島で 衣食住等 一人で賄って生活する自信はありません。
よ~く 考えると、世の中は たくさんの人に 支えられているのです。
それぞれ考えは異なりますので、みんな 仲良しは無理だと思いますが、
でも、痛ましいニュースが報道されると・・・気持ちが塞ぎます。
やっぱり、仁と礼 が 大切なのですね。
※ 有子は、43才年下の 孔子の弟子です。
子とは、先生の意で、先生の扱いだったようです。
子がつくのは、有子と曽子 だけだそうです。