画像:小さな町屋 大阪府下の、敷地が20坪に満たない住宅地です。
1970年代のミニ開発地域の建て売り住宅を建て替え、新築しました。
地盤に不安があったので、杭を打っています。
敷地が狭いため、立体空間を最大限に活かした造りです。
不況やら、円高傾向やらで、物品の価格は右肩下がりの時代だとマスメディアで報道され、住宅もご他聞にもれず、ローコスト住宅の流とか。
さて本当でしょうか?
一見、格安物件だと思って、建売住宅や条件付土地の購入などお考えの方にぜひ、読んでいただきたいことがあります。
土地の特徴などおかまいなしに引かれた平面プランや、ごく大雑把な設計図、仕様書も無い、そんな状態で契約までしてしまって、本当にいいのですか?
仕様書というのは、内装や外装、断熱材などの種類を始めとして、住宅の設備のグレードや中身など、図面に現れないことを文書として表現しています。
ほとんどが文字です。
一般的には、意匠図、構造図、設備図など、それぞれの始めにまとめられています。
専門的な文書なので、分からないからとスルーしてしまいがちですが、実際に建物を建築するときには、非常に重要な意味を持ちます。
たとえば台所の流し台がシステムキッチンでも、ピンからキリまであります。
そして変更や追加を頼んで、建築費の増額を請求されても、比較するにも根拠が無ければ、支払うしかありません。
それまでは大丈夫だろうかと不安に思っていても、いったん買う気になってしまうと、心理的にその物件や業者の良い面しか目に入らなくなります。
これは恋と一緒です。
どうか、第三者の目を持って、安物買いの銭失いにならないように、気をつけてください。