記憶の中の団地

2016年07月13日 | 思い出

 

幼少期を団地で過ごし、特別な思いを持つ私としては

見逃せない映画『海よりもまだ深く』 を見てきました。

 

是枝裕和監督が実際に過ごした清瀬の団地が舞台でした。

やはり映画に撮っておきたいという思いがあったのでしょうね

人間ドラマとしても素晴らしい映画でしたが、

団地特有ののどかで懐かしい空気感を

ハナレグミの『深呼吸』と共に満喫してきました

 

 

高度成長期の昭和40年代にたくさん建てられたという

ニューファミリー向けの団地。

まさしく私も10歳までそういった当時は新しい

団地で過ごし、原風景となりました。

 

人生の中で団地での日々は何か特別な空気感を持ち

心の中のオアシスのような存在でした。

その独特な空気感をどうにか表現出来たらと

広い芝生に生えていた

しろつめ草やぺんぺん草に託して

ジュエリー制作に励んでいるのです。

 

 

 

 広々とした団地の片隅に井戸があったので

散歩途中でみつけたこんな古井戸も見逃せません。

 

広々とした芝生に 生えていたしろつめ草は

子ども達がしていたフットベースボールの

影響でこんなに背は高くなく、

むしろ地面を這いつくばるような姿でした。

 

 

お転婆だった私はひまわりの背に届く場所に登り

種をリスが如く食べていたりしたのでした。

 

ペパーミントグリーンの網で囲われた平和な世界

 

一歩外に出ると怖い狼がたくさん出没するような

場所でもあったのですが・・・

 


印象

2015年10月29日 | 思い出

先月の終わりから懐かしい方々に

逢う機会が次々に訪れました。

中でも美大時代の恩師を「偲ぶ会」では

数十年ぶりに遺影ではありましたが、恩師を囲み

当時の助手さんや先輩、仲間たちと語らいました。

何十年も経つともうそこには柔らかな印象だけが残って

いるだけでした。

でもその柔らかな印象は想像以上の方達を集め

優しい眼差しを思い出しながらみんなで偲びました。

当時熱くとがっていた助手さんは

今でもとがっていて、

逢えてこんなにも嬉しいんだと自分でもびっくりした位。

魂むき出しで接してくれてたんだな、きっと。

先輩や仲間たちともすっとわかり合えて、

当時消化しきれない程、楽しく有意義だった時間を

あらためてまた咀嚼したようなひとときでした。。。

 

長い年月を経ると、色々なものはそぎ落とされて、

ただただ印象だけが残っていくのかなと思います。

 

そして現在も不器用に泣かされつつ

相変わらず作り続けている私。

大失敗からなんとかここまで漕ぎつけました。

夢中でやっていたら画像を撮り忘れ、

一応こんな道具、おたふくやらたがねやら使った事を後撮り。

もう少しで完成出来そうです!!

 

 

 

 

 


倉敷の民芸

2015年08月20日 | 思い出

瀬戸内の豊島を堪能した翌日倉敷へ。

豊島では自然と現代アートの調和を体感し、

こちらでは人々が作り、守ってきた美観、

風情あるたたずまいを見せて頂きました。

倉敷民藝館

手仕事の美しい民芸品の展示を

楽しみにしていました。

外観も美しい。

逆光が趣のある風情。 

静かなる風格に長い年月を感じます。

整然と並んだ鋳物。

1点1点丹念な作りと味わい深いたたずまいに

職人さんの心意気を感じます。 

そばちょこの絵柄は1つ1つデザインされていて

現代にも通じるかわいらしさ。

デザインされた当時に想いを馳せてみました。

大原美術館。

休館日だと思ってあきらめていましたが、

夏休みで開館していて、名画の数々を堪能出来ました。

 

染色家、芹沢介のデザインした建物。

昨年日本橋でひょんな事から見る事になった

「芹沢介展」とつながりました。

 

 


奇跡のコラボ

2015年02月15日 | 思い出

ここの所「ぺんぺんの花」シリーズが連動しています。

 

先日下のリングを納品した際、奇跡のコラボが判明しました。

と言っても皆さまにとっては

「ふ~ん」な事でしょうから、ざっと流してください。

リングを納品したお客様とは20年ほどの長いおつきあい。

お客様といっても元々は知り合い。

作品を気に入ってくださり、

そのまま買う時もあれば、アレンジして買われる事も

多いこだわりを持ったお方

前回ぺんぺんの花をパーツでご購入、

お手持ちのイヤ―クリップに合わせて使うとの事でした。

そしてそのイヤークリップとセットになるよう

自ら指輪をデザインされ、それを

お作りする事になったのです。

色々話しているうち好きなライン、

フォルムの話になりました。

お手持ちのイヤークリップはとても使い心地良く

ライン、フォルムが好きでいくつか買い足したそうです。

でも作家名がわからないというので、

何処で買ったか聞くと、「〇〇〇〇〇」

「えー、それはもしや私が若かりし頃に

一緒にブランドを作ろうとして空中分解した〇〇〇さんでは

ネットで調べた所やはりそう。

今や何が原因で空中分解したかも定かではありませんが、

お客様の耳元で奇跡のコラボを果たしたのです。

ご縁というのは本当に不思議

 

お客様から送られてきた画像

《ぺんぺんの花イヤークリップ編》

 

《ミニしろつめ草の花イヤークリップ編》 

 

 

 

 

 

 

 


サーカス団の女の子

2014年07月15日 | 思い出

もうそろそろ梅雨明けという時、

庭のアジサイが朽ちてきてこのような色合いになるのですが、

私はこの感じが大好き。

最近はまっているベンジーこと浅井健一さんのバンドSHERBETS

の曲もメランコリックで切ないメロディーが大好き。

「ゴースト」とか「レモンライム」とか・・・・

健一さんと言えば、中学生の時好きだったのは、

ベンジーならぬジギ―と呼ばれていたちょっと不良っぽかった健一君。

(その当時流行っていたキャラクタ―「ジギ―」に少し似ていた。)

同じくその子を好きだったのは、街に来ていたサーカス団の女の子。

 

2か月ほどの短い滞在で転校していく彼女が私に言いました。

「Kちゃんは見ていられるだけいいね。」

「私はお母さんが好きになった人がサーカスの人だったから、

今はこういう生活だけど中学を卒業したらサーカスを出て美容師さんになるんだ!!」

なんだか切なくも、その年で自力で未来を切り開こうとしていた彼女の力強い言葉を

長い年月を経て思い出しました・・・

 

『小さな幸せピアス*ハーフ&ハーフ』

 

をiichiさんに再出品致しました。ご覧ください。

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