アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

M120号制作記その5(大作カンバスの張り方)

2016-11-14 18:17:57 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 本日月曜はアルバイトが休みにてようやくM120号2枚のカンバス張りを行う。例によって両親の寝室である八畳間を拝借するのだが、まずはこの八畳間の掃除機がけをする。

 それから2階から、すでに組んである木枠、M120号2枚を下ろし、カンバスロールから切り出してあるM120号のカンバス、そして新しく買ったおぎくぼ画材のカンバスロールも下ろす。その他必要な物、カンバス釘にカンバス張り器、トンカチ、カンバス釘抜き、巻尺、三角定規、ハサミ、鉛筆、ガムテープも持ってい行く。

 最初に新しく買ったカンバスロールからM120号1枚分を切り出す。これでカンバスは2枚用意できたことになる。そして再度掃除機がけ。これで全ての準備はできた。

 さて実際にカンバスを張ったわけだが、こんなに大きなカンバスを張ったことがないので苦戦。さっさとガムテープで四隅を仮留めすれば良かったんだけど(いや、しなくても大丈夫かと思ったんだけど)、しなかったので、カンバスに折れ目が入ってしまったり、短辺のカンバス釘打ちをどうすればいいのか試行錯誤したりで、結局ものすごい時間がかかって1枚目終了。しかも張ったカンバスの短辺には皺が寄ってしまった。

 思っていたよりはうまく行きましたが、結果的には失敗したようなものですね。まあそんなにひどい皺ではないんですが、油絵は制作期間が長期にわたるので、こういうのが気になって仕方ないんですね。ああ、こうした張り方の気に入らないカンバスで何ヶ月も絵を描くんだと思うと、正直腹も立つし、何よりうんざりする。とはいえ実際に制作が始まってしばらくすると、絵を描くのに必死になっているため、そんなことも気にならなくなるんですが、それまで当分不機嫌だったりする。

 面白くない気分のまま2枚目を張る。1枚目の失敗を糧にし、2枚目は大成功。長辺の中央に最初のカンバス釘を打った後に、四隅をちゃんとガムテープで仮留め。今度は反対側の長辺の中央にカンバス釘を打つ(このときに長辺の仮留めのガムテープを外しておく)。でもってここが肝心なのだが、短辺の中心にカンバス釘を打つときは木枠を斜めに倒して、つまり自分に向かって倒れかかるようにしておき、木枠の重みを利用して釘を打てばよい。これに気づくのに時間がかかった。こうすることで各辺の中央にカンバス釘が打てる。あとは簡単。長辺は普段通りに打てるし、短辺は先程書いた通り、自分に向かってカンバスを倒して張ればよい。優雅に、つまり短時間で2枚目は終了。張ったカンバスに皺も寄らず、きれいな仕上がり。

 優雅に、と表現するほど、1枚目は無様な張り方でした。ばたばたして時間ばかりかかってしまった。結果的に2枚張ってよかったです。1枚目の失敗を修正して、ちゃんと2枚目は張れたんですから。もうこれで大作のカンバス張りは完全に覚えましました。正直とても嬉しいです。

 あとは片づけ。張り終えたM120号2枚を2階へ持っていき、カンバスロールやその他道具も運び出す。そして三度の掃除機がけして終了。今日のM120号2枚のカンバス張り、午前10時30分から途中昼食休憩を挟んで午後4時30分までかかりました。

 さあこれでいよいよ実作に入れます。当分はデッサンにかかりっきりになります。できれば年内に2枚とも終えられればと思っていますが、どうなるかわかりません。今のところ、張り終わったカンバスを見て特に大きいとも思っていないので、案外すいすいとできるのかもしれません。少なくとも画面の大きさに委縮するということはなさそうです。

 蛇足)そんなことより、来年の東京中美展(中美東京支部展)の出品作がまだ未着手です。どうしよう。去年の春に他会へ一般公募で選外になった作品を出すかもしれません。来月に支部展の要項が郵送されてくるらしいので、詳しい話はそのときにしたいと思っています。


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