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*よかったら「土屋鞄 ナチューラヌメ革Lファスナー(ブラウン)経年変化報告」(2016-09-06)、「土屋鞄 ナチューラヌメ革キーケース(ブラウン)経年変化報告」(2016-09-08) も合わせて読んでみて下さい。
先週の土曜に土屋鞄白金店で買ってきた「コロニルシュプリームクリームデラックス」(税込3050円、写真一番上)を今週の月曜の午後に、痛みの激しいナチューラヌメ革キーケースに塗ってみました。
土屋鞄のホームページによると、定期的なオイルケアなら、カバンなどの大きなものなら一円玉程度、財布などの小物なら米粒程度を塗るのが適量と書いてありますが、革がかさかさして皺が目立つ状態なので、一円玉程度を塗ってみた。
まず、きれいな柔らかい布といっても手元にすぐあるわけではないので、とりあえずタンスから洗濯済みの、普段汗拭き、ハンカチとして使っている手ぬぐいを取り出して乾拭きし(っていうか今までお手入れらしきことは何ひとつしたことないわけで今さらですが)、でもって肝心のクリームを何で塗るのか。
使い捨てにできるきれいな柔らかい布なんて、これまた手元にないのでウエスで塗ってしまった(ウエスをご存じない方は「ウエス」(2016-03-16 の記事)を読んでみてね)。ああ、柔らかいもしれないけど、全然きれいじゃないぞ~。土屋鞄の人たちに怒られてしまう。でも自己責任、自己責任。何が起きようが別にいいんです、本格的な革製品使用2年生ですから、馬鹿やってあれこれ勉強しないといけない。何事も経験だ。
というわけで、痛みの激しいナチューラヌメ革キーケースに、一円玉程度のこの手入れクリームをウエスで塗った。塗って30分から1時間してから、余分なオイルを拭きると、これまた土屋鞄のホームページには書いてある。でちょうど1時間待ってみると、わがヌメ革キーケースには拭き取るべき余分なオイルなどは一切存在しなかった。つまり革がオイルを全て吸収してしまった次第。もちろん革の表面のべたつきなどはなく、さらさらしている。
それも驚きだが、まず何よりも驚くべきは革のざらつきがなくなり、革がぱりっとした。つまり塗る前はいかに革が弱っていたかということで、塗布後は革が生き返り、張りが出て鮮度が蘇った感じ。塗る前は一年使用して革がくたくたになったと思っていたが、実は革が弱っていただけだったという。
しかしながらわずかの色落ちがありました。それが写真の上から2枚目。使ったウエスの中央に茶色がついています。これが単なる汚れなのか、色落ちなのか、ちょっとよくわかりませんが。使ったのがウエスだったから色落ちした可能性もあり、どうなんでしょう。
さて実は、米粒程度ではなく一円玉程度を塗ったにも関わらず、革がオイルを見事に吸収し尽くしたのが気になり、ひょっとしたらまだオイル不足なのでは?と思い、続けて2回目の塗布をしました。同じようにわずかに色落ちし、それは別に構わないのですが、1時間待ってみると、またしても余分なオイルを拭き取ることもない。革はさらさらしている。でもって3回目の塗布をした。結果は同じ。どんだけ革がダメージを受けていたんだよ、という感じですが、続けて4回、5回とやっていいものかどうかわからないので、3回でやめにしました。
で3回塗った日の翌日、火曜の朝に撮った写真が上から3番目と4番目。特に塗る前と見た目は変っていません。残念ながら皺もそのままで、クリームをたっぷりと吸ったせいでしょか、若干重くなったような気がします(気のせいかもしれませんが)。上から4番目の写真、つまり一番下の写真で白い部分は塗ったクリームのせいです。塗り過ぎたのかもしれませんね。
今回初めてこの手入れクリームを使った実感として、その威力は絶大ですね。弱った革がしゃきっとする、柔らさはそのままなんですが、硬くなるという、これはぜひ体験してほしい。革が生き返るとはこういうことなのかと、私もいい経験をしました。もし手入れが必要なんだけど買うかどうか迷っているなら、即買いですね。革がダメージを受けていれば受けているほど、その効果を実感できます。だから逆に、こうなる前に普段から手入れの重要性を痛感いたしました。早めのクリーム塗布、そしてこれからは毎日就寝前に乾拭きしたいと思っております。
付)この手入れクリームを塗って革が柔らかくなったとかいう人がいますが、あれは違うんじゃないかと。逆に弱った革がいい意味で硬くなります。少なくとも私の場合はそうでした。それと言うほど、塗っても艶は出ません。やはり艶は手脂で出ます。
蛇足)冗談でクサカベのブラシソフター(筆毛保護剤)を塗ってみたら、思い切り色落ちしました(油彩、水彩、デザイン筆用なんだから当たり前か)。油絵を描く人なら気になると思って、参考まで。
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