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血が騒ぐ!【2023年12月最強寒波を実感する旅】その③夢にみた礼文島へ(だがしかし・・・)

2023-12-27 17:02:26 | 旅行

 

ようやく稚内まで到達できたものの

問題は離島に行くことができるか否か

 

12月23日 フェリーの運航状況を確認するために

5時起きしてネットから運航状況を調べてみると

稚内~礼文 稚内~利尻へは一部変更があるものの運航している様子に一安心

 

但し、予定では礼文から利尻に渡り泊まって

翌日利尻を観光してから飛行機で函館に飛ぶつもりだったのにそれは叶わなくなったため

 

 

またまた旅程変更

 



 

 

23日はとりあえず礼文から稚内に戻るか

気に入ったら礼文に泊まって稚内に戻り

稚内から利尻に渡って島内周遊してから飛行機に乗ろうと決め

 

6時とりあえずホテルをチェックアウト

雪が積もり早朝で静まり返った道をトボトボと歩き

ホテルから約15分後の6:25

フェリーターミナルに到着

すぐさま乗船券を購入して

乗船を開始していたためそのまま船に直行

ネットでは古い船しかないと思ってたら

結構新しい船でビックリ

ただ、時代なのか船内売店は今年限りで休止なんだとか

そこそこ豪華そうな1等もありました。

定員キャパもそこそこで

5月から9月のハイシーズンは観光客でごった返すんだろうなぁと想像できました。

稚内港は宗谷湾(ノシャップ岬と宗谷岬の中側)にあるため

出航後しばらくは暴風雪警報下でもあまり揺れませんでしたが

ノシャップ岬をかわした途端

それなりの揺れとなりましたが

新造船で揺れ防止装置(フィンスタビライザー)が取り付けられてるのか

揺り篭程度の心地よい揺れでした

礼文ではレンタカーを借りて移動しようと

レンタカー会社の価格を調べ

離島価格で強気で高額だなぁと思いつつ

他の選択肢はないなと覚悟しながら

一応、路線バスの時刻表も調べておいたのですが・・・

 

 

気温は到着時で-9℃ 風は6mとあり 11時以降は降雪

 

稚内出港がトラックの積み込みに遅れが生じていたため

(数日間暴風雪警報の発令による強風と高波で欠航してたので荷物も多かったはず)

定刻より20分遅れの8:55着岸

礼文の香深港フェリーターミナルでは数名の乗客が下船したものの

島の人だったのか ターミナルに残ったのは自分だけ

トイレに入って完全防寒に身支度を整え

吹雪いる外に出てみると こんな感じ

さて、とりあえずレンタカー会社に向かおうとしたところ

軽自動車もあって少し安かった日産レンタカーは雪の積もり方からもう休業している様子

 

トヨタレンタカーは営業している様子に安堵して

「すみません。今日5・6時間借りたいんですけど」と言うと

「今日!お貸しする車はありませんよ。スコトンに行きたいの?

こんな天気だから道路の除雪もしてないし、なによりトイレもなにもないし

吹き曝しで無理無理! このフェリーで稚内に帰った方がいいよ」とのアドバイス

「ええーっ! スコトン岬に行きたくてきたのに・・・ 

それなら夕方の便までターミナルに居るしかないのかなぁ

と肩を落として応えると

 

「それなら宗谷バスさんに行って路線バスを聞いてみたら?」とのこと

少し離れた事務所まで吹雪の中を滑らないように気をつけて歩いて向かい

受付の女性事務員の人に事情を話すと

「それなら定時のバスでスコトン行って、危ないからそのままそのバスで戻ってきたらいいよ」

「トイレも何もないけど、男の人はほれ、どうにでもなるっしょ」と優しいアドバイス

隣に座ってたドライバーに「写真撮る時間待ってあげて。途中も案内できるっしょ」と言ってくれ

 

「ターミナルからスコトンまで片道1240円かかるから1日乗り放題2,000円の乗車券買って、

香深に戻ってきてからも別の路線に乗って島内回れるし」となんと親切なアドバイス

喜んで購入して ターミナルに戻り

発車時刻の10:45まで 時間潰し

いつもの事ですが、事前に訪問先のことを何も調べず

その場で実体験して感動するのが好きなため

礼文島のことを何もしらず

観光案内所もハイシーズン以外は閉めているため

館内をぶらぶらと

『ふ~ん、こんな食堂があるんだ』とか

島の地図を眺めながら 位置関係や名所を調べ

 

発車時間ぴったしに到着したバスに乗り込み

(ターミナルからは自分と船泊まで乗車したおばあさんの二人、

途中で単身赴任の会社員風の男性と女子高校生が高校まで乗っただけでした

礼文の中心地である香深を抜けると

道路と路肩との境界もわからないような道になり

脱落して仲間が助けにきているところに遭遇して

レンタカー借りれなくて正解だったなぁと胸を撫で下ろしました。

フェリーターミナルから9キロ北に

どうやらディーゼルエンジンの発電所があり

その先はほとんど漁師らしき家々が山側にへばりつくように点在しているだけ

更に北に10キロほど行った先

スコトン岬と金田ノ岬に挟まれた湾内に香深に次ぐ集落があり

そこが船泊(港に病院、郵便局、小中学校、スーパーなどもありました

 

1970年から1992年まで稚内航路のフェリーが就航していたらしく

古くは明治時代から小樽から稚内の間を海運が担っていて

小樽から増毛~焼尻~天売~鬼脇~鴛泊(利尻)~香深(礼文)~稚内に寄港してたんだとか

礼文の石油備蓄もこの船泊にあるんですよ。

 

日本の西の果て与那国島が台湾との密貿易で栄えていたように

礼文島もロシアとの密貿易で栄えたそうで

加賀の豪商銭屋五兵衛貿易の地として石碑があるそうです。

 

いや~勉強になるなぁ

因みに、この船泊には現在も礼文空港があり

以前は稚内とを結ぶコミューターが就航していたものの

乗客が少なすぎて採算が取れず休止中でした。(空港下ってバス停があってビックリ)

船泊を過ぎると湾内沿いの道なのに吹き曝し感が増し

秘境感たっぷり(笑)

 

フェリーターミナルから約1時間

路線バスの経路で約30キロ(バイパスがあるのでそちらなら25キロ)

礼文島最北端のスコトン(須古頓)岬到着

バスは到着から2分後に発車なのですが

運転手さんが頑張ってくれて

「3分あります」と言ってくれたので

暴風の中を走ってトド島を眺め動画も撮り

小用(トイレ)も済ませ

また走ってバスに戻りました

 

強風に曝されてるせいか

アスファルト部分は雪が吹き飛ばされてるんですよ

この鮑古丹には 事実なのかヤラセなのかわかりませんが

TV番組の”なぜそこ”で秘境に一人暮らしする元漁師の老人(たしか90歳過ぎ)を訪ねてましたが
実は、路線バスも通る道にスコトン自治会もある場所でした

https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_tvtokyo/program/detail/202311/22752_202311091825.html

 

まあ、TVなんてそんな世界なんだな

(スコトン漁港と灯台)

この手の漁港もそこらじゅうにあって

場所によっては数十メートル、離れても数百メートルおきに

ほんの1・2隻の小型漁船のために船の揚げ降ろしと海に出るためのスロープとテトラポットが積まれていて

どんだけ税金ばら撒いてんだろ と驚くというかなんと言ったらいいのか。。。

ところどころに高台に登るための屋根付きの歩道があって

多くは小学校や中学校の通学路でしたが

こんなに雪が積もるなら当然だよなぁと眺めていました。

(冬はずっと氷点下となって雪が融けないんですね~

約2時間の路線バスの旅を終えてフェリーターミナルに戻り

ホッケの塩焼き定食や寿司の看板の出ていた2階の食堂に入り

『さて、何食べようかなぁ』とワクワクしながらメニューを眺めていたところ

『今日はラーメンだけです』『あと団体の予約が入ってるから1時で閉店です』と言われ

愕然としながら 「それじゃあいいです」と店を出て

 

ネットで調べておいた ホッケのちゃんちゃん焼きのある炉端屋に行ってみたのですが・・・

「ホッケありますか?」と尋ねると、

「昼は炭熾してないからお昼のメニュー(普通の丼ものと麺類のみ)だけなんですよ」とのこと

 

ほとんどのお客さんはラーメンを注文してましたが

なんせ冷え切った身体が少しでも温かいものを欲していたため

鍋焼きうどんと熱燗を注文

 

利尻昆布で育った雲丹丼とホッケのちゃんちゃん焼き食べたかったなぁ

ま、あの天候じゃあしばらく出漁できてないだろうし

生の海産物を求める方が間違ってるよなと反省

 

午後から営業の日帰り温泉もありましたが

他の路線バスで少しでも礼文のあちこちを訪ねようとターミナルに戻り

島の南端の知床と

西海岸の元地を周遊

 

路線バスの旅から戻ると

帰りのフェリー出航1時間前

 

チケットを買って館内でフェリーを待ち

ようやく雪雲が少なくなって利尻富士の裾野がみえだしたなぁと思ったら

フェリーが入港

(またまた遅延。時間にルーズなのかな?と勝手に想像してしまいましたが・・・)

 

実は海は大時化で大揺れ

与那国島の通称ゲロ船を思い出させるピッチングとローリングとなりました。

 

 

 

 

レンタカーが借りられなかったり

ウニもホッケの食べられなかったけど

 

宗谷バスの事務員の人の親切に対応がとっても嬉しかったし

 

なによりストコン岬で暴風雪に曝されただけでも大満足

 

いや~とっても充実した一日でしたよ

 

 


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