2024年12月16日 月曜日
普段は自他ともに認める[働かないオジサン]
オフィスでお昼ご飯を済ませ
個室でボケボケとしていたところ
午後3時前、突然内線電話が鳴り
「〇〇からのメールみられましたか?」
「気づくのが遅くなってすみません、訪船依頼が来てるんですけど
明日北海道の苫前とのことで、時間的に無理だと思いますのでお断りしておきましょうか?」と
苫前といえば、去年大寒波の下, 道北の旅で
札幌からのバスで通過した場所で
三毛別ヒグマ事件のあった場所
最寄りの旭川行の飛行機に空席があるか調べ
わが社の優秀なスタッフはすぐさま航空写真で
それなりの船が入れる港があるか調べ
現在地が釧路と聞いて
北方四島の国境からオホーツクに抜けて稚内を回るかなぁ
津軽海峡から日本海側に出て北上する?
何よりも羽幌だったらまだしも
漁港しかない苫前に行くとは考えられず
これはたぶん苫小牧の間違いだろうなと問い合わせたところ
やっぱり苫小牧
苫小牧なら千歳から目と鼻の先なので
札幌便(新千歳)なら空席あるだろうなと調べると
伊丹発の最終便(18:55発)が取れそう
その仕事、先月から依頼を受けていたものの
諸々の先約があって12月16日以降しか無理ですとしていたため
先送りしていた誠意をみせなければとの思いと
近年お気に入りの北海道、東北方面はめったに依頼がないので
快諾して
事務所での必要部品や書類等の出張準備を完了
(この間、わずか15分ほど)
家に帰って厳寒の北海道仕様の作業服や衣服をカバンに詰め込み
最終の注文を確認してからネットで航空券を購入し
最悪、伊丹まで車で移動して駐車場に停めておこうと思いつつ
16:15に最寄りのバス停発の空港バスがあったため
チャンカーに送ってもらい
まだ晩御飯には早いし、せっかく北海道まで行くんだから
現地で美味しいものでも食べようと、ラウンジでは飲み物だけにしていたところ
遅延のお知らせ
それでも新千歳空港で食べられるだろう と
楽観してそのまま飛行機に乗り込んだのですが・・・
新千歳空港に到着してみると
ほとんどの飲食店が午後9時で閉店
泣く泣く電車に乗り込み
南千歳で苫小牧行に乗り換え
もう閉まってる駅弁の売店のポスターを恨めし気に眺め
ホテルに到着したのは 既に22時40分過ぎ
(駅舎内のコンビニも閉まってました)
フロントで「少し離れた歓楽街ならまだ開けてる店もありますよ」とのことでしたが
凍結してツルツルの歩道に恐れをなし
あえなく断念して 最寄りのコンビニですませ
ゆっくりとホテル内の人工温泉に浸かり
船の到着予定時刻が延期されたため
翌朝は、混雑を避け8時過ぎに朝食バイキングをガッツリと
その後、飛行機の移動では運べないスプレーを買いに
よくある駅前の商業施設に入ったドン・キホーテへ
ついでに、去年稚内でツルツルの道路でひっくり返って
泣く泣く旅を途中で断念して凍結した道路の怖さを学習させられたため
靴屋さんで アイス・スパイクを購入
そして到着予定時刻に合わせてタクシーに乗り込んでバースに向かうと
丁度着岸作業中
とりあえずジャコブスラダー(縄梯子)がかけられたのですが
岸壁の防舷材が1mほどの厚みがあり(船と岸壁の間に隙間があるって意味)
運悪く梯子の位置は防舷材のない冷たい真冬の海面
これまでの自分だったら躊躇なく飛び移って駆け上がり乗船してたのですが
先日、造船所で握力を計測して
両手で85kgの合格基準になかなか達しなくて大焦りしていたので
もし落水したら心臓麻痺起こしちゃうだろうなと諦め
アルミ製の梯子をかけてもらって乗船し
早速仕事にとりかかったのですが・・・
機器が古くて経年劣化で電子基板の故障で完全復旧ができず
これまでだったら代わりの部品(自動車1台以上の価格の代物)を持参して
その場で新替えして解決できてたのですが
今回は予備品の依頼を受けていなかったので中途半端で終了
これまでこの機器数百台を取扱い無事に作業を終えてきたので
中途半端で下船するしかない事態に落胆してしまい
寒空の下、携帯で呼び出したタクシーを待ちながら
『もう明日は素直に帰ることにしよう』と決めちゃいました。
仕事に入る前まで
『仕事を終えたら苫小牧からどうしようか』 と
あれこれと妄想
登別で温泉に浸かってもいいし、訪れたことのない室蘭を歩いて
夜行フェリーで青森に行くのも面白そう
それとも、他のフェリーで
敦賀や舞鶴、名古屋から船旅を楽しんで帰るのもいいし
秋田もいいし、八戸、いやいや大洗もありかな
と選択肢を表にして
妄想を膨らめてたのですが
仕事が中途半端となってすっかり撃沈
そういえば、何か事前に決めてるといつもダメになるんだよなぁ
と思いつつ
(それがいつも“行き当たりばったり旅”をするようになった理由なんです)
世間ではどんな感じのかなと調べてみると
ありゃま、それってO型気質だったのか とビックリ
まあ、めげずに前向きにと己に言い聞かせ
苫小牧の夜の町へと繰り出し
去年、結局食べられなかったジンギスカンは絶対に達成しておきたかったので
ネットで下調べして評価の高かった このお店に向かい
独りだし、食べ飲み放題のレギュラーコースに
食べ放題って言うから
好きな肉を注文できるのかと思ったら
コース別のお皿が全て出てきてビックリ
ラムランプ、ラムショルダー、ラムハツ、ラムレバー、ラムソーセージ、
仔鹿ロースに野菜盛り合わせとタップリ
食べ物の方は、それはそれは結構なボリュームで大満足
それもあってビールがすすみ
サッポロクラッシック何杯お代わりしたのかなぁ
ビアグラスだったので、たぶん10杯くらいかな
お店のスタッフも最初は機嫌よく出してくれていたのですが
終盤は、原価割れで近寄ってくれなかったような
でも十分満足したので
時間内だったけど『ご馳走様』して
苫小牧の夜の町を徘徊してみました。
得意の嗅覚で場末感溢れる路地を探し出し
(残念ながら雪が少なくて情緒はイマイチでしたが)
古そうなラーメン屋を発見
もうお腹いっぱいなのに、北海道に来たら外せない塩バターラーメンをいただきました。
その後大音量で自らの歌声に酔い痺れてるオッサンのカラオケに導かれ
このスナックの前でしばし佇み
他に場末感溢れる居酒屋かスナックがないかと夜の町を徘徊
丁度時刻は21時
機体や翼の雪や氷を融かすデアイシングカー(除雪・除氷車)が頑張って作業してくれてました。
それにしても 今回の出張
結局、ついでに旅行することもできなかったし
本音は絶対にしたくない往復ほぼ同じルートでのとんぼ返り
『何かしようとすると、思惑通りにならない』と嘆くのが
O型気質なんだと知りましたが
まあ、今更治らないだろうな
さて、今季もまた極寒の北海道に行けるのでしょうか
思い通りにならないだろうけど、また旅のプランでも妄想しとこっと