ようやく11月らしい気候になってきましたが、みなさまは如何お過ごしでしょうか
私は、このところ、毛穴の拡がる方面に行くことが多かったので
急に変化した冬模様に体がついてゆけなくて、寒さがちょっぴり厳しくも感じています.
が
鍋も美味しいし、夕食後、コタツの中に潜り込んで、亀のようにしてるのもなんとなく心地よくて
冬の訪れを喜んだりもしています
さてさて、本日の話題は、昨日に続いて”山歩き”
前前日までは、いまはまだ近場の低山から足馴しをしないと・・・
とすると、大和葛城山と金剛山辺りから初めようかな と考えていたのですが
考えてみたら、来週からまた熱帯方面に出かける予定もあり
帰ってきた12月初旬頃には吉野方面には雪も降り始めるんじゃ?!
そしたら、来年の春までお預けということで、また機会を逸してしまうかも
そんな焦燥感に駆られ、急遽、目的地を変更し、意を決して憧れの吉野古道・奧駆道に行ってまいりました
5時に起床して、いつものように自分でオニギリを握り、卵焼きとウインナを炒めてザックに詰め
家族に本日の登山計画を伝えてからいざ出発
ホントは、自分のことは全て自分でしなけりゃって思っていたものの
予想していた以上にアレコレと準備に手間取ってしまい
当初に予定していた車をオフィスの駐車場に置いてバスで最寄り駅まで移動する余裕がなくなって
あえなく家族に駅までの送迎を頼んじゃいました
最寄駅である近鉄奈良線 〇園前駅発6時30分発の電車に乗り込み西大寺へ
西大寺からは特急に乗り換えて橿原神宮前まで
橿原神宮前からは連絡の吉野行き普通電車に飛び込みました
吉野までは単線のため、距離はたいしたことないのになんと所要時間が1時間弱
おかげで車内でゆっくりと地図を広げながら、本日のルートをじっくりと再確認することができました
吉野駅には8時前に到着
まだ時間が早すぎるのか、ひとっこひとりいない駅前でのんびりと深呼吸
さーって九十九折から登っていこう! っと思っていたのに
ケーブル(ロープウェイ)駅前で、つい気持ちが揺らいでしまいました
あれまー 丁度いい時間に始発があるじゃんか~
ということは、コレに乗っていきなさいってことなんだな といつものように
自分にいいように解釈してロープウェイを使ってしまいました~
(始発のお客さんは、自分とうら若き山ガールの二人だけでした)
なんせ短いケーブルなので、8時15分前には吉野山駅に到着
楽々と奧千本行きのバスに
たしか、昔は、数本しか走っていなかったのに、いまじゃ一日に7本もあるじゃん
乗客は、観光駐車場に車を止めてきた風のカメラを担いだオッサンと
次の電車で到着した数名のハイカー、それと途中の旅館で拾っていったアラフォー風ふたりづれに
老母と娘(?)ふたり風の親子連れ、その他数名でほぼ満席
途中、法螺貝を抱えた壮年の男性が桜本坊で降りた以外は、全員が奧千本まで乗ってゆきました
奧千本バス停横の車道も山崩れで通行止
運転手さんの話だと、ココ以外にも何箇所か崩れているそうでした
バスを降り、金峯神社の鳥居を見上げ
気持ちを引き締めていざ出発
約半年ぶりの金峯神社を眺めながら
(この横の休憩所に登山ポストがあるらしかったのですが、知らずに通過)
奧駆道&西行庵・苔清水方面に
西行庵と苔清水への分岐を過ぎて いよいよ奧駆道へ
いかにも山道風になって 気分はますます昂揚してきちゃいます
昔の女人結界碑 ここは従来道と青根ケ峰の分岐点でもあります。
どちらもすぐに合流するんですけどね
分岐点から5分ほどで青根ケ峰頂上に着きます
青根ケ峰からの眺望
800mそこそこでも 山に登ってきた感じを十分に味わえます
こちらは、先ほどの女人結界碑からの従来道
しっかり崩落していました
足元が滑って滑落したら そのまま?百メールほど下の谷底まで一直線!
(ヘッピリ腰で撮影したのでちょっと角度が緩そうですけど、実際はかなり急なんですヨ)
少し歩くと、キレイに舗装された林道と広場があり、なぜだかそこに昔の県知事の署名のある石碑
奈良県の政治家って、昔から南部の出身者が多くて
南に行くほどに、いかにどれだけ公共事業を誘致してきたのかと、まざまざと思わされます
そんな広場の横にあった吉野古道イラストマップ
今回のルートは、吉野古道(黄色い線)を歩いて四寸岩山に登って
四寸山から百丁茶屋跡を通って大天井ケ岳に登り
五番関まで下って・・・
地図では反対側になる五番関トンネルを天川側に下りるんだったよな
次回は、山上ケ岳まで登るぞー っと夢は膨らみます まだ歩き始めたばっかなのに(爆)
舗装道路を少し歩いたとこで四寸岩山への取り付き(吉野古道)
鬱蒼とした木立の中を進んでゆきます
東西に伸びる高圧電線の下をくぐり(大滝ダム方面からかな?)
進行方向の南を眺めると、大天井ケ岳が
台風によるものなのか いたるところで道が抉られていますが
これはまだ序の口
またまた舗装道路に合流した辺りが黒滝村との境界
山崩れによるものなのか、いたるところが通行止
杉や檜の植林ばかりの中に、突如紅葉した山が現れ
舗装道路から四寸岩山への吉野古道の取り付きには
人間と資材を運搬するらしきモノレールの小屋が出現
この窪み↓が心見茶屋なのかな?
元々平坦な場所だったのか、人力で整地されたのか・・・
ココに茶屋があったんだろうなと想像されました
この茶屋跡を過ぎたあたりから、高度をかせぐために急勾配の登りが続きます
尾根道の水溜まりには多くの動物の足跡が・・・
蹄風だし、たぶん鹿かな
吉野古道のこの窪み
千数百年にわたって歩いてきた人によってできた轍なのかと考えると
歴史の重みを感じます
この辺りは、さっき遠望した自然林の山なので、この時期には落葉して明るい古道なんだけど
ほとんどすれ違う人もなく、深閑とした状況を認識させられたようになって
かえって怖い感じがしちゃいました
尾根道を過ぎてしばらくすると、ようやく視界の開けた場所に出られました
西側の黒滝村か天川村方面にも大規模な山崩れの跡が
見通しの良い場所に出たなと思ったら
ここが四寸岩山の頂上なのでした
それにしても、なんか天気崩れてきたな~
ならば、にならないうちに
急いだ方がいいかな と
小休止もそこそこに
次の目的地 大天井ケ岳に向かって歩きだしたところ・・・
大天井ケ岳の山頂付近 雲がかかってんじゃん
さーて どーなるのでしょうか
(続く)