【いつもながら備忘録を兼ねて出発までの背景もダラダラと書いていますのでご注意ください】
このブログでも以前スコットランドへの船旅と共に紹介した
2018年の6月に訪れ、その後日本の代理店を引き受けることになったオランダRotterdamの会社
偶然だったのか必然だったのか
代理店となって約半年後の2018年の12月に
突然JR九州の高速船Beetleの首席機関長から電話を受け
聞くとBeetleの後継船をオーストラリアで建造することになり
造船所から勧められたエアコンプレッサーがオランダ製で
その代理店が御社と聞いてアフターサービスをお願いできますとの質問
勿論、弊社が代理店を賜っているので対応させていただきますよと回答し
そのコンプレッサーが無事採用されたのですが
建造中に新型コロナが蔓延したものの
2020年に船も無事完成して日本に回航となったのですが
予定していた博多~釜山航路は再開できるかわからない休航状態
船主であるJR九州も試行錯誤して近距離のクルージングで動かしていたものの
ほとんどの時間博多港に係留されていたこともあって
メインテナンスの運転時間に達せずに保留のままだったのですが
2022年6月にようやくコロナ禍もひと段落して外国人観光客の受け入れも再開し
ようやくQueen Beetleも博多~釜山航路に就航
コンプレッサーの運転時間も定期メンテナンスが必要となって
保守整備の実施と取扱い指導をして欲しいとの依頼を受けたのですが
5年前に現地を訪問して軽く会社と工場、運営体制を視察していたものの
実際に機械に手を触れてなかったこともあって
そんな状態で分解や組み立てをするのは無責任だなと
オランダの会社に実習をしたいから協力して欲しいと依頼したところ
即座に快諾
そうして3年ぶりに欧州へ出発することとなりました。
今回の旅は、第一の目的地がRotterdamで
5年前同様KLMでAmsterdamからが便利なのですが
現時点ではまだ関空へのアクセスが不便なのと
(奈良からのバスは全便運転見合わせ)
(電車を乗り継いで行くにしても大阪市内で前泊しないと難しいんです)
それならマイレージやコインが貯まっていたANAでBrusselに飛ぶのも良いなと
日本国内での乗り換えが面倒と思いつつ
まず伊丹から羽田へ飛ぶことに
16:16 大和西大寺駅から空港バスに乗車
コロナ禍の間に、空港バスの状況も激変
関空行きは前述のように未だに全便運休
伊丹行きも最寄りが集約され大和西大寺駅前のみとなってしまいました。。。
伊丹空港到着後
大好きなヨーロッパで酒飲みまくるだろうなとアルコールを控えるつもりだったのに
意志の弱い人間なので ラウンジのタダ酒をつい一杯
そんなこんなでほぼ定刻どおり羽田に到着したのですが
いまや滑走路が4本もあって、
それもターミナルを挟んで2本が並列しているため
同じ時刻に真横に同時にアプローチしている飛行機をみつけてビックリ
いずれ別の飛行場が必要となっただろうけど
あんな過激派が入り込んで闘争となって
いつまでもたぶん数千人規模の警察官が駐在したり
空港に入るために至る所に検問をつくらないといけなくなった
成田にしなくても良かったんとちゃうん と改めて首を傾げちゃいました。
羽田空港からは、京急であっと言う間に品川へ
に
実は、1979年に新社会人になったばかりの頃
京浜東北線から直通で行ける横浜の根岸線山手駅近くにアパートを借りていたため
独りで家に帰ってから晩御飯を作るのが面倒で
よく品川駅の常盤軒で済ませていたのを思い出し
懐かしのカツカレーを注文
たしか昔はチキンカレーベースでその味が好きだったのに
いまはビーフみたいでちょっと残念
続けて当時も同時に食べてたかき揚げ蕎麦を注文したかったのですが
『あのジイサン、いい年して大食いだなぁ』と思われかも と
その日の泊まり先のある神田駅まで我慢して
神田駅構内の蕎麦をいただいたのですが・・・
駅ソバはもっとチープな感じでいいんだけどなぁってのが個人的な感想
(考えてみたら10年くらい前にも同じの食べてたなぁと思い出しながら)
あーだこーだ言いながら
その日の宿(?)ネットカフェの鍵付き個室にチェックイン
昔は、成田発の欧州便でも伊丹発7時代のフライトがあって
当日の乗り継ぎができたのですが
最近は伊丹発成田行きが午後便しかなくなってしまい
ANAの成田発欧州行はBrusselのみですが
ぜったいに前泊しないといけなくなっちゃいました
ところがインバウンド観光客が激増してホテルを予約するのも困難
値段も馬鹿みたいに高額で
そんなら駅に近いネットカフェの鍵付き個室でいいや!って感じなんですヨ。
朝ごはんは、空港のラウンジで食べたらいいやと5時起きして京成上野駅に移動して
これまで成田へは
昔はそれこそ東京駅から箱崎乗り換えの空港リムジンバス
東京駅で新幹線に乗り換える時は成田エクスプレス
羽田~成田の当日乗り換えなら空港間のリムジンバスだったので
実は生まれて初めてスカイラーナーに乗車
成田空港に到着してすぐにチェックインを済ませ出国手続きも済ませ
まだ開けたばかりのラウンジでガッツリと朝ごはんとしました
成田と羽田の国際線ラウンジに行くと
ついついガッツリ食べて飲んでとタガが外れちゃうんです。
そうこうしてお腹いっぱいで搭乗すると
なんと満席
通路側の席を確保していたのですが
窓側とその隣はスペイン人の熱々のカップル
気を遣わせないようにVODで映画観まくることにしました
機長のアナウンスでウクライナ情勢からロシア上空と飛べないため
アラスカから北極、グリーンランドを抜けると聞いて
トイレに立つたびに窓から様子をうかがっていたところ
高度をかえてほぼ並行して飛んでいる飛行機を発見
たぶん同じように極東アジアから欧州に向かってるんだろうなと得意の独り合点
ソ連が崩壊してからずっとロシア上空からヨーロッパへの航路だったので
次の映画の間にワクワクしながらマップで位置を確認
そうしてたらCA達も非常口の窓からスマホで写真を撮ってるのをみつけ
のぞいてみると
グリーンランド上空でした
結局、約13時間超の間一睡もせずに映画を6本観てBrusselに到着
Brusselは3年半前に英国のDoverに行く時に
直通電車のEurostarを利用するために使ってたので
勝手知ったる場所なので楽々
ベルギーが目的の乗客が少ないので、入管も荷物の受取もあっと言う間
(他の乗客はハブのため、Transitゲートに行くから)
空港ターミナルビルの地下にあるベルギー国鉄の切符売り場で
Rotterdamまでの切符を購入
[運賃は、€43.20とありますが、この他にIC(特急)料金がかかります]
1番プラットフォームから18:11発のAmsterdam行に乗車
何度か訪れてるAntwerpを通過して
約1時間半後 Rotterdamに到着
下調べしておいたトラムでホテルに向かったのですが
キャッシュレスが徹底していて
現金では切符が買えず
そのうえ交通系カードを持たないと
有効時間内乗り放題チケットになるので近距離では割高なんですよ。
(因みに2時間内乗り放題券は€4.50=700円弱)
今回の宿は、トラムの支線の終点で水上バス乗り場の真横のこのホテル
(5年前にアクセスに便利だなと次の訪問時の宿と決めてました)
約1月半前にネットで予約してあったのですが
最初の1泊のみ予約有効期限内に支払い
もう1泊は現地払いにしたら
1泊目 約15,000円
2泊目 約18,000円
円安もあるから仕方ないのかなぁと思いつつ
オランダ人ってバカでかい人種なのに
ホテルのシングルベッドは無茶苦茶狭くていつもビックリ
ホテルの自販機で飲物を買おうとしたところ
フロントのオネーチャンが
「ホテルのは高いからスーパーで買った方がいいですよ」とのアドバイス
それならばと外出したのですが口頭で説明された道案内
(ホテルの玄関出て左に曲がってその先でまた左に曲がって広い道に出たら右に曲がった先)
を適当に歩いてたら店屋の全くない場所に出てしまい
古いマリーナに歴史ある船会社や税関、広い公園など見どころや
レストランやカフェも沢山ありましたがスーパーマーケットはみつからず断念
カフェでビールでも飲もうかな?と一瞬迷いましたが
翌日は研修なのでアルコール抜きの夜とすることに。
ホテルに戻ると 変わったトラムが停車していたので覗き込むと
どうやらレストラントラム
生まれ故郷の豊橋でも 冬は”おでん車” 夏は”納涼ビール電車”を走らせてるけど
きっと真似したんだろうな
ということで、日本でネットカフェを出てから丸24時間起きっぱなしの後
よくやく就寝
翌日は、水上バスに乗り遅れないようにと早起きして
砂糖たっぷりのインスタントコーヒーを朝食代わりにして
ホテルを出発
水上バス乗り場に行ってみると
コロナが影響したのかなんなのか
メインの航路しかなくなっちゃってました。
電光表示板があったのに
つい予定時刻前に来た水上バスに乗り込んでしまい
『あれ~、観光客が多いなぁ』と思ってたら
車掌さんから、その場所は10分後のだよと言われ大焦り
次の停留所で乗り換えれるからと教えてもらいホッと胸をなでおろしました。
乗降客のいない停留所で待つこと10分
水上バスが到着
その後、下船する停留所に到着し
5年前を思い出しながら訪問先の会社へ
アポイント取ってた9時ちょうどに到着
午前中の研修を終えると
前回同様、ランチは設計担当者とアフターセールスの部品担当者がアテンド
朝ごはん抜きでしたが ボリュームたっぷりで大満足
ヨーロッパの工場もブルーカラーの勤務時間は早朝から午後3時くらいまで
特にサマータイムの時期は夕方からでも生活をエイジョイできるように
早めに終業するので、CEOが車でロッテルダムを案内してくれました。
こちらはRotterdamでも珍しい 小麦の製粉所に使われていた風車
(一般的な風車はほとんどが灌漑用なんですよ)
一時はレストランになってたけど、閉店したんだとか
そのすぐ近くにあるのが 地元ではランドマークになってる水門
この辺り、住居のある場所が海抜-12mとかで
Rotterdam市街は河口から60km離れた内陸部なのですが
大潮の時期などに堤防を越水して洪水にならないように
年に数回閉めるんだとか
そのほかにも市内を案内してもらってから
予約してくれていたレストランで夕食となりました
お昼前に 何が食べたいか?と尋ねられ
5年前に食べてとても美味しかったムール貝のワイン蒸しをと伝えたところ
ムール貝(Mussul)の名前のついたレストランを予約してくれていたのですが
どうやら牡蠣同様、”R"のつく時期が旬で新鮮なムール貝は食べられないと言われたそうで
口がすっかりシーフードになっていたので魚を注文したところ
舌平目のムニエルでした(これで€23もするんですよ)
その後ホテルまで送ってもらい
まだ時間が早すぎたのでホテル周辺を散策
前日見つけられなかったスーパーマーケットにも行って
ミネラルウォーターやビール、ワインを買ってホテルに戻り
寝不足だったので早めに就寝としちゃいました。
【②に続く】