【前回のおさらい】
夜行寝台列車が故障で動かなくなり
緊急対応でフランス国鉄が用意してくれたタクシーでスペイン国境を越えることになって
偶然目にしたCerber駅近くに立つ不思議な建物に興味を持ち
飛び込みでそのホテルに泊まるためCerberを訪れることとしたのですが
高飛車なレストランの対応に嫌気がさし
またまた一泊だけで移動することになってしまいました。
そんな訳で それから先の旅程をおぼろげに妄想
A. Barcelonaに行って国際フェリーで
Livolno(フィレンツェやピサの近く)か
Genova(言わずと知れたイタリア北西部の国際港)
またはCivitavecchia(ローマの北西にある港)
でイタリア周遊
B. 地中海沿岸をTGVで移動してCote d’Azuru(コーダジュールへ)
その後は適当に風任せ
C. とりあえず10年前、フランス革命記念日で野宿することになったBreil-sur- Royaへ行き
車窓からの風景に惚れ込み
いつか行こうと決めていたTendeを訪れる
"A." はバルセロナ、フィレンツェ、ローマと大都会だらけ
田舎でのんびりしたいのに やっぱそれはないよなぁ
"B." はもう何度も訪れてて、嫌いじゃないんだけど
やっぱり観光客だらけだろうしなぁ
となると、
やっぱ”C”か とBreil-sur- Royaへ行くことに決定
時刻表で調べておいたAvignon(アヴィニョン)行に乗ろうと7:00にホテルを出発
5分ほどで駅に着き、Avignon行の時刻(7:37)を再確認し
切符売り場はまだ営業時間前
まあ、普通電車なのでユーロパスのままで大丈夫かと
電車に乗り込み
(1stクラスの乗り放題なのです)
走行する電車の中からホテルを眺め
ピレネー山脈の東端の
Reserva Natural de Prats de Molló
Toulouse方面への分岐 Perpignanや
Marcelleへの乗り換え口Montpellierを通過して
【11:25】Avignonに到着
ここからはTGVに乗れるため みどりの窓口へ行き
出発時刻まで待ち時間があったのでランチとしました。
フランスでビールと言ったら
たいがいクローネンブルグ1664ばっかし
ようやくTVGが到着して乗車
バカンスで賑わうCannesやGolfe Juanを眺めながら
【16:11】ようやくNiceに到着
ここからTende線(NiceからイタリアのCuneoまでの鉄チャン垂涎のローカル線)に乗り換え
3・4年ぶりだったのでちょっとだけ駅前を眺め
Tende線に乗車(その昔、この電車が遅れて大変な目に)
この日の目的地Breil-sur- RoyaはイタリアのVentimigliaからのCuneo行の電車が合流する場所なんです。
Niceを出発するとプロバンス風の風景が続き
やがて渓谷の奥へと進み
少し開けた場所に出たなと思ったら Breil-sur- Royaの旧市街が
【18:03】Cerber出発から10時間と20分 懐かしのBreil-sur- Royaに到着
駅前に壁のようにドーンと聳えるこの岩山
思い出すなぁ~
翌日のために 時刻表を確認
とりあえず、Niceに戻るのか Cuneoに行くしかないんだなと再認識
この駅舎内のBARというかCafe
もう閉業しちゃってました
そうそう、最終電車が出発したら駅員もカフェの従業員もほとんど帰ってしまい完全なる無人
最初はベンチで寝てたんだけど、流石に気持ち悪くなって(寝込みを強盗に襲われないかと)
ココでテーブルや椅子の影に隠れて地べたに寝転がって寝たんだったよなぁ
そんな感慨に耽りながら
前回の独立記念日の時には満室で断れたホテルに向かいました。
夜遅くなってまた夕食を食べ損ねてはと
荷物を部屋に放り込んで、急いで旧市街へ向かいました
旧市街の教会に到着したのですが
隣接するPizza屋はお休み
前回 フランス映画の名優 ジャン・ギャバンのような
ツルッパゲのオジサンが交渉してくれたホテルを眺め
そのジャン・ギャバンのオジサンと出会ったカフェレストランもお休みの様子
この観光案内所も隣の警察署も 革命記念日で誰もいなくて
絶望感を味わったんだったなぁ
このホテル兼レストランも
グループの貸し切りで閉店間際で
ジャン・ギャバンが粘ってくれたけど断れたんだった
【19:00】
そんな辛い昔のことを思い出しながら
やはり前回は閉店時間を過ぎててネオンが消されていて諦めたレストランに到着
この日はネオンが点いててホッと胸を撫で下ろしました(笑)
ほとんどフランス語しか話さないオッチャンとオバチャン(たぶんご夫婦)でしたが
とっても美味しかったです
【20:30】ゆっくりとディナーを楽しみ
酔い覚ましをかねて トボトボと歩いてホテルに戻りました。
翌朝【8:00】
泊まっていたCastel du Royの朝食(前日に食べる時間を予約)
パン類とハム、カフェオレのシンプルな朝食でしたが 美味しかったなぁ
ホテルの裏はロイア川
イタリアのVentimigliaにつながっているんですねぇ
Roya(フランス語、_[ʁwaja])、ロイア(イタリア語)、またはロイア(ブリガスク、オック語)は、フランスとイタリアの川で、リグリア海に流れ込んでいます。長さは59km(37 mi)で、そのうちフランスでは40.1 km(24.9 mi)です。[1]その流域は約660km 2(250平方マイル)であり、そのうち601 km 2(232平方マイル)はフランスにあります。[2]
川はコル・ド・タンデ近くのフランス領土を流れ、メルカントゥール国立公園を流れます。川は、オリヴェッタ・サン・ミケーレのコミューンでイタリアに入る前に、テンデ、サルジュ、ブレイユ・シュル・ロヤ、ラ・ブリギュのコミューンを通過します。そのコースの残りはインペリア県内に残り、アイローレを渡った後、川はヴェンティミリアで海に入ります。[3]
Tendeへの始発電車に乗ろうと 急いで駅へ
【8:53】Breil-sur- Roya駅発車 定刻8:42発だけどまあかわいいもんでしょ(笑)
Breil-sur-Royaを出発してほどなくすると
このTende線のハイライト、ループする路線を通過します
(↓ 左上にある線路に向けて大きなループを周ります)
ここはTende手前の
St-Dalmas-de-Tende
この駅を過ぎてもう一度ループのトンネルを越えると
Tende町が
【10:18】Breil-sur- Royaから約1時間半後 Tendeに到着
ここでバスの時刻表があり、Mentonから1日3本運行されてるのを知り
もし次回訪れる機会があったらMentonからバスで来ちゃおっと
電車も調べてみると 同じイタリアのCuneo行なのに
一日2本しかなくて これまたビックリ
前回は、このイタリアからの最終は時刻通りだったのに
フランス側のNiceからの電車がダダ遅れ
Breil-sur- Royaでの乗り継ぎができずに野宿となり
その思い出を辿ってリベンジの旅となったのも
運命だったのかも
さて、ここでTendeについてご紹介して次回に続く
フランス南東部の小さな村タンドは
絶景自慢の山岳鉄道で訪れたい
- TRIP
2018.6.25
Magnificent View #1407
タンド(フランス)
タンドはフランスの南東部、イタリアとの国境近くにある小さな村。
この地を有名にしているのは、高低差約1000メートルの山岳鉄道だ。景勝ルートとして名高いこの路線では、車窓から緑豊かな山や美しい川を眺めることができる。
景勝地を走る電車の旅では、座席は左右どちらに座るか悩まされるもの。だが、タンド線は、どちら側にいても絶景が望めるという。
南仏といえば海沿いのイメージが強いが、タンドが位置するのは山間部。山肌に古い民家がへばりつくようにして立ち並ぶ村には狭い路地や階段が入り組み、迷路を歩いているかのような気分になる。
人口わずか約2000人の片田舎ながら、路地沿いにはチーズ専門店や雑貨店が並び、にぎやか。地元の人たちが、すれ違うたびに「ボンジュール!」と声を掛けあう姿もほほえましい。小さな村には、都会にはない豊かな暮らしが息づいている。