わたくし、何故か冬になるとモゴモゴと動き出したくちゃうんです。
よくよく考えてみると
それなりの背景があって
①冬季は草刈りをしなくていいので時間が作りやすい
②冬の間は危険なヘビやスズメバチ、熊と遭遇することなく安心して歩ける
③正月に激太りしてしまうため運動不足でいることに不安を感じる
④寒いので汗でドロドロになることなく気持ちよく身体を動かすことができる
⑤石ころだらけの登山道より雪山のほうが歩きやすい
と
そんなこんなで 建国記念日の2月11日
朝起きてTVを観ながらボケボケするつもりだったのが
居間から見えた気持のいい青空に触発されて
気が付いたら登山靴を履いちゃってました(ホンマかいや)
この日は気力が充実してたので
平坦な道のりよりも そこそこ心肺機能が鍛えられるような歩きをしようと
いつもの暗越奈良街道を生駒方面に向かって出発
↓ いつものいま暮らしている集落の闇夜燈
国道308号線
最近、猪が出没するため檻が設置されるようになりました。
いつものとおり追分の本陣跡を通過し
矢田山遊びの森入り口付近にある警察犬訓練所を横目で眺めながら
いつものお地蔵さんに手を合わせて
足湯のところに出て
近鉄生駒線の踏切を渡って
汚い竜田川に鯉がいっぱい
国道168号線を横切って
藤尾の阿弥陀如来に手を合わせ
西畑の棚田に出て ホッと一息 小休止
毎年感心しながら眺めてる手入れの行き届いた畑の様子をうかがって
西畑の田んぼ用の貯水池の金魚をのぞきみて
(奈良市も生駒市も、大和郡山が近いので田んぼ用の貯水池にはたいがい金魚がいるんですヨ)
そうこうして暗峠に到着
今回は、ここから生駒山頂方向に
いつもの地蔵さんに手を合わせて
パノラマ展望台に到着
少し霞んでたけど、大阪が一望できて気持よかったです
パノラマ展望台を過ぎると生駒・信貴縦走路も緩やかになってもう山頂は目の前
久しぶりに鉄塔群のところに出たら・・・
自分の中では貴重な昭和遺産と大好きだった 航空灯台がなくなっちゃってましたぁ
大ショック
生駒山、標高650mにも満たない低山なのに
いっつも行方不明者の張り紙があるんですヨ~
怖っ!!!
生駒山上遊園地
いつ頃からだったか入場料がいらなくなって
冬季休業の季節営業になっちゃいましたけど
奈良では近鉄系のあやめ池遊園地もなくなっちゃったし
奈良ドリームランドもなくなって
唯一残ったアミューズメントパーク
幼児や小学校低学年向けのアトラクションがいっぱい残ってて
いい感じなんです
こちらは日本最古の飛行塔
これがまたなんともいえないんだなぁ
昔は絶叫系もいくつかあったんだけど
いまはほんと幼児向けばっかし
阪神方面から遠く淡路島まで見渡せて行楽向けに超オススメ
特に夏場は夜景と下界よりほんの少し涼しいのが売り
良かったらまた遊びに来てみてくださいネ
その生駒山上から下る遊歩道があるんだけど
いまは土砂崩れで通行止めになってる様子
壊されてるところから無理して通行できるかもと思いましたが
無謀な行動でケガしても馬鹿らしいので
別ルートで下山(実はほんのすぐ近くに石段とクサリのルートがあるんです)
そうして大阪府のぬかた園地まで下りたところ
やはり通行止めのロープが張ってあり、別の行方不明者の張り紙があって・・・
実は、ここまでの間で
そこそこ年齢のいってるピンクのウエアに赤いザックの山ガールと擦れ違ったんだけど
挨拶しようと思ったら、シリアスな顔して無視された人の特徴が
行方不明者の服装と似てて 背筋が凍りそうでした
気分を取り直して 辻子谷ルートを進み
大好きな興法寺に到着
このお寺
ポツンと一軒家に応募しようかと思うような山の中にある古刹で
前回訪れた2011年の時に、お寺を守ってた住職のお母さん(当時80歳半ばくらい)にお会いして
どうやって暮らしてるんだろうと思ってたら
その後探偵ナイトスクープで
”生駒山中に謎の婦人?!”とのタイトルで
依頼を受けて調査した内容がその答えで
笑っちゃいました
(答えは、このあとの写真にあります)
なんせ大好きな役行者所縁のお寺なので
ここも超オススメです
この生駒山
なんせいたるところに霊場だらけで
滝行の聖地や
在日韓国朝鮮系の人たちが開いたシャーマンの寺院もいっぱいなんだけど
もう信者もいなくなっちゃったのか
いまは ほとんどが使われている形跡なく廃墟だらけ
薄気味悪いだけならいいんだけど
変なのに取り憑かれちゃわないかなぁ
と気持ち悪くなっちゃうのが玉に瑕です。
興法寺の地蔵堂のある辺り↓
そこそこ下ってきているのですが ここらも猪だらけ
この辺りから民家が現れてきます。
この辻子谷も昔は水車を使って臼で薬草を粉末にしていたようで
いまも製薬会社があって 漢方薬の匂いがするんです
この辺りも 怪しげな新興宗教の建物がいくつかあるんだけど
ほとんど老朽化して廃墟になってます。
その近くに祈願したことが叶った人が奉納する亀の瀬戸物があるお礼池のある
石切劔箭神社の上之社があるのですが
この日は、まだ忌中だったので素通り
2011年の記事でもご紹介している爪切り地蔵に到着
近鉄奈良線の石切駅近くになる古民家
廃墟となって朽ちてきちゃってます。。。
レトロ好きで、古いものに価値を認める人間なので
勿体ないなぁ。どうにかならないのかなぁ。と寂しくみつめちゃいました。
宝くじが当たったら買い取って修復するぞぉ~
(ところがそんなところが全国津々浦々にあるから大変)
そうこうしてたら石切さんの参道に到着
実は、以前TVの新日本風土記で観た
ヨモギの天ぷらを出すお店に行ってみようと思ったのが
今回のルートを選んだキッカケ
大阪のTVでよくこの参道でオバチャンにインタビューしてるのを観てて
どんなトコなのか一度行ってみようかな?とも思いつつ
石切さん=デンボ(おでき)の神様と聞いてたので
別にオデキもないしなぁ。。。と、
関西に暮らすようになって30年になるし
近鉄の株主優待パス使えるからいつでもタダで行けるのに
そこまで魅力を感じなかったのですが
ヨモギの天ぷらで行くことを決意しちゃったってわけ(笑)
生駒山も怪しげな宗教施設だらけだし
石切さんも怪しげな占いだらけで
胡散臭いなぁと思いつつ、ヨモギのお店探し
最初に目に入ったのが
”よもぎ餅”で 『こことはちゃうやん』と 少し先に行くと
”よもぎそば”と”よもぎうどん”の看板をみつけ
『テレビのは天ぷらだったよなぁ』と思いつつ
実は、もう午後三時で朝から何も食べてなくてハラペコだったので
『ま、いいか』とこの店に入っちゃいました
ヨモギを練りこんだ麺(うどん)だったんだけど
ユズの香りが強くて ヨモギを感じられなかったけど
関西らしく昆布とカツオのと出汁がとっても美味しかったで~す
(でもエビはむっちゃしょぼかったし、ただの空腹は最高の調味料だけだったのかも)
天ぷら(ヨモギ)うどん ¥1,000也 (高っか)
なんとかお腹を満たして満足して足を進めると・・・
ドッヒャ~ よもぎの天ぷらお店すぐ横やったんかぁ とビックリ
残念と思ったら悔しいので
『改めてまたおいで』ってことやんな といつものように自分にいいように解釈
だんだん道幅が狭くなってきて
呼び込みも賑やかになってきたなぁっと思ったら
石切劔箭神社(下之社)に到着しちゃいました
ここ、お百度で有名な神社と聞いてたとおり
この日は休日とあって お百度の人もいっぱい
忌中でまたまた鳥居をくぐれないので
遠目に眺めながら神社を後にしてみると
山門の大きな劔に気づいて
『どうでもいいけど、どんな神様なんだろ?』
『今日は鳥居をくぐれないから家に帰ってからゆっくり調べよっと』
と、トレッキングはここまでにして
新石切駅から電車とバスに乗って家へ
この日の石切神社までの歩行距離が15.1キロ
歩行時間が約5時間半
足馴らしにはちょうどいい感じで大満足しました
【エピローグ】
家に帰ってから石切劔箭神社のことを調べてビックリ仰天!
また別の記事にしてご紹介させていただきますネ