蘇軾(1036-1101)
字は蘇東坡。
政争に破れ政治家としては不遇な生涯を送ったが、
その不遇な生涯を糧として、優れた天分と豊かな情操を駆って、
学問、宗教への深い造詣、を基盤に才筆を揮い、
その詩文は当時の人々に大きな感銘を与えたのである。
書、画にも通じ、
典型的な宋代文人として世の崇拝の的になった。
その書には、
「人格」「気迫」「筆力」「線の豊かさ」「生気」
が紙面に踊っている。
洞庭春色賦
古今の文人がこぞって洞庭湖を訪れ詩を残している。
李白、杜甫、白居易、孟浩然・・・・数え上げたらきりが無い。
昔聞洞庭水 今上岳陽楼
呉楚東南拆 乾坤日夜浮
親朋無一字 老病有弧舟
戒馬関山北 凭軒涕泗流
杜甫
八月湖水平 涵盧混太清
気蒸雲夢澤 波撼岳陽城
欲済無舟楫 端居址経明
坐観垂釣者 徒有羨魚情
孟浩然
蘇軾もきっと岳陽楼から洞庭湖を眺めているに違いない。
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