書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

蘇軾(1036-1101)・洞庭春色賦

2006-09-14 07:17:55 | Weblog

蘇軾(1036-1101)
字は蘇東坡。
政争に破れ政治家としては不遇な生涯を送ったが、
その不遇な生涯を糧として、優れた天分と豊かな情操を駆って、
学問、宗教への深い造詣、を基盤に才筆を揮い、
その詩文は当時の人々に大きな感銘を与えたのである。
書、画にも通じ、
典型的な宋代文人として世の崇拝の的になった。
その書には、
「人格」「気迫」「筆力」「線の豊かさ」「生気」
が紙面に踊っている。


洞庭春色賦
古今の文人がこぞって洞庭湖を訪れ詩を残している。
李白、杜甫、白居易、孟浩然・・・・数え上げたらきりが無い。
           
昔聞洞庭水 今上岳陽楼
呉楚東南拆 乾坤日夜浮
親朋無一字 老病有弧舟
戒馬関山北 凭軒涕泗流
            杜甫

八月湖水平 涵盧混太清
気蒸雲夢澤 波撼岳陽城
欲済無舟楫 端居址経明
坐観垂釣者 徒有羨魚情
           孟浩然

蘇軾もきっと岳陽楼から洞庭湖を眺めているに違いない。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿