長年悩んできたこの時期の生育不良がやっと解決できるのではないかという結論に至る。
毎年この時期になるとなぜかにらが悪くなってくる。たぶん株疲れから来るもので仕方がないのだと思っていたのだが、ハウスのローテーション変更で金崎をそのままマルチを返さずに刈っていったのがきっかけとなって、どうやら黒から白へのマルチ返しが原因ではないのかという確信を得た。
たとえば気温27.7℃の金崎。
黒マルチの畝に挿すと25.9℃。
裸地のところは24℃。
泉2の白マルチは23.2℃。
泉2の返したばかりのところは23.7℃。
以前視察に行った植木のスイカのハウスで、ハウスを閉めこんで地温が高く安定するまでに20日程かかるというのを聞いたことがある。
白マルチに返して10日くらいは調子よく伸びるのだがその後20日目位から伸びが悪くなり葉先がやられてくる。そして気温が上がるとともに灌水の回数が増えるのだが、そうなるとまた悪くなってしまう。
ほったらかしていた金崎が綺麗にまっすぐ伸びているのをみてやっと気づいた。地温と気温のバランスが崩れてしまったのが原因なのではと。それで試験区を作ったのだがその晩ふと思ったのが地上部が繁茂すると日光が地面に当たらなくなるので地温は上がらなくなる。そして灌水をすると水温は13℃位なので今度は地温が下がる。
日中、気温が35℃位まで上がるのだが、そうなると葉は盛んに蒸散作用を行うはずなので、灌水すると葉はとにかく伸びるはずなのだがそうはならない。かえって前回刈ったモノより短くなっている。
おそらく僕が考えるにこれは葉の部分は夏なのに根の部分は冬に逆戻りになってしまっているために起こってきた生育不良なのではないか。そう考えると今の時期の生育不良もだが、以前のように夏の伸びがよくなくなっていたのも、秋の収量不足もここからきているのではなかろうか。
こう考えると自分なりに納得できたので全部黒にまた返してしまうことにした。葉先焼けが怖くてなるべく早めに返さなければとやってきたのだが、先日のJTMさんの宮崎の画像を見てもまだ黒マルチだったし、金崎は遮光もしていないのに目立った葉先焼けはない。
たぶんまだ黒マルチでいいのだ。梅雨明けから白にすればいいのではなかろうか。梅雨の合間の晴れ間で葉先が焼けたりすることもあるがそれは遮光剤を塗っておけば対処できるに違いない。
作業的にみても出荷量が激増する時に苗床の草取りとか堆肥入れとかあるのにマルチ返しをするので非常に負担になっていたので、これがずれてくれれば願ったりかなったりとなる。
とにかく白マルチでは地上部が繁茂すればするほどにらにとって生育の条件が悪くなるようになってしまっているようだ。ここ10年近くの悩みがこれで解消されるのかは経過を見ないとわからないが、とにかくやってみないとわからない。
人事を尽くして天命を待つ。全くもうこればっかりだなあ。
毎年この時期になるとなぜかにらが悪くなってくる。たぶん株疲れから来るもので仕方がないのだと思っていたのだが、ハウスのローテーション変更で金崎をそのままマルチを返さずに刈っていったのがきっかけとなって、どうやら黒から白へのマルチ返しが原因ではないのかという確信を得た。
たとえば気温27.7℃の金崎。
黒マルチの畝に挿すと25.9℃。
裸地のところは24℃。
泉2の白マルチは23.2℃。
泉2の返したばかりのところは23.7℃。
以前視察に行った植木のスイカのハウスで、ハウスを閉めこんで地温が高く安定するまでに20日程かかるというのを聞いたことがある。
白マルチに返して10日くらいは調子よく伸びるのだがその後20日目位から伸びが悪くなり葉先がやられてくる。そして気温が上がるとともに灌水の回数が増えるのだが、そうなるとまた悪くなってしまう。
ほったらかしていた金崎が綺麗にまっすぐ伸びているのをみてやっと気づいた。地温と気温のバランスが崩れてしまったのが原因なのではと。それで試験区を作ったのだがその晩ふと思ったのが地上部が繁茂すると日光が地面に当たらなくなるので地温は上がらなくなる。そして灌水をすると水温は13℃位なので今度は地温が下がる。
日中、気温が35℃位まで上がるのだが、そうなると葉は盛んに蒸散作用を行うはずなので、灌水すると葉はとにかく伸びるはずなのだがそうはならない。かえって前回刈ったモノより短くなっている。
おそらく僕が考えるにこれは葉の部分は夏なのに根の部分は冬に逆戻りになってしまっているために起こってきた生育不良なのではないか。そう考えると今の時期の生育不良もだが、以前のように夏の伸びがよくなくなっていたのも、秋の収量不足もここからきているのではなかろうか。
こう考えると自分なりに納得できたので全部黒にまた返してしまうことにした。葉先焼けが怖くてなるべく早めに返さなければとやってきたのだが、先日のJTMさんの宮崎の画像を見てもまだ黒マルチだったし、金崎は遮光もしていないのに目立った葉先焼けはない。
たぶんまだ黒マルチでいいのだ。梅雨明けから白にすればいいのではなかろうか。梅雨の合間の晴れ間で葉先が焼けたりすることもあるがそれは遮光剤を塗っておけば対処できるに違いない。
作業的にみても出荷量が激増する時に苗床の草取りとか堆肥入れとかあるのにマルチ返しをするので非常に負担になっていたので、これがずれてくれれば願ったりかなったりとなる。
とにかく白マルチでは地上部が繁茂すればするほどにらにとって生育の条件が悪くなるようになってしまっているようだ。ここ10年近くの悩みがこれで解消されるのかは経過を見ないとわからないが、とにかくやってみないとわからない。
人事を尽くして天命を待つ。全くもうこればっかりだなあ。