2020年11月20日、漫画家の矢口高雄さんが永眠されました。
僕は小さいころから釣りが好きで、好きが高じて釣具業界で働くことにもなりました。そしていまだに時々ではあるけれど魚釣りに行っています。就職して当時はバブルでもあったので商品企画部門が人気ではあったのですが、僕はいろんな釣りが見たかったので経済学部出身ということもあって営業を選びました。
九州の片田舎で育った僕は中学高校とつりマガジンとフィッシングと月刊誌を定期購読していたのですが、やっている釣りはウキ釣り一辺倒だったので、会社のおかげで配属先の名古屋でいろんな釣りに触れることができました。
特に名古屋はほぼ全魚種を扱うという特殊な市場であったうえ、前打ちという独特な釣りもあって、営業で行くお店の商品も釣れるものは全部釣るみたいな品揃えで仕事は大変でしたが毎日楽しかったです。
へら、鮎、渓流、バス、雷魚、シーバス、チンタ、グレ、メバルに釣り堀とできる釣りはほとんどやりました。特に鮎はこんな小さな魚が何故というくらい面白かったです。
魚釣りは好きでしたが不思議とモニターとかに憧れたりはありませんでした。でも釣りキチ三平にはなりたかった。
一番好きな物語はタナゴ釣り大会の掌賞の場面です。あの手のひらに乗ったタナゴの画を時々思い出すことがあります。
矢口さんの書く魚の画が好きでした。いまでも鮒やアカメ、イワナの画が頭に浮かびます。電気ウキを見ると魚紳さんを思い出すこともあります。
そのうちもう一度ゆっくり釣りキチ三平をゆっくり読んでみようと思います。矢口さん、楽しい漫画をありがとうございました。あちらでも釣りができるといいですね。