たばこをやめて4年になる。それまでは一日2~3箱ほどセブンスターを吸っていた。別にやめようと思っていたわけではなくて、風邪をひいて10日ほどタバコを控えていたのだが、治ったときにめんどくさいからこのまま吸わないでおこうと思って今に至る。
携帯電話を持ち始めた時から、外出するときに財布、たばこ、ライター、携帯と持ち物が増えたのがなんかいやだったし、大体いちいち持ち物に注意を払うというのが面倒になっていた。しかもどれが欠けても困るのだ。
やめてからたばこを吸いたいというより自分の感覚が変わったことの方が面白い。
まず、財布の中にお金がいくらあるかがわからない時がある。
吸っていたときは自販機で買う時に困る時があるので小銭がいくらあるということを常に把握していたのだが、今では飲み物を買う時に財布を開けて小銭がないというのに気付いたりする。
また自分が行く先々ではどこにタバコの自販機があるかは必ず把握していたし、自分の吸っている銘柄がどの場所にあるかは瞬時にわかったが、今では探さないとわからない。
そしてガソリンスタンドで灰皿のことが頭に浮かばない。今ではガムの食べかす置き場だ。
大学時代からもう20年以上吸っていたのにやめてたった4年でたばこに関することが頭からなくなっている。
自分自身、ときどき衝撃を受けたように思う時がある。もちろん嫌いになってやめたわけでも宣言しているわけでもないのでいつ吸ってもいいのだが、多分もう吸わないだろう。
今の社会ではタバコを気持ちよく吸えないのではないのか。もちろん以前から吸ってはいけない場所はあったのだが、今は吸える場所を探さないといけない。車の中でばっかり吸うのは嫌だ。やっぱり夕陽を見ながらとか公園のベンチにもたれながらとか喫茶店でとか、あと夜景を観ながらとかもいいな。
何故突然タバコのことを思い出したのかというと、釣番組が見たくて契約したはずのスカパーで最近始まったMADMENを観ていたら、喫煙シーンが多くて自分が違和感を覚えたからだ。そういえば最近のテレビでは喫煙シーンをほとんど映さない。お酒を飲むところは映すのに。喫煙者はからんだりしないのだが。
自分にとってたばこをやめて一番変わったなあと思うところは仕事だけでなく何の時もだが、休憩したいとあまり思わなくなったことだ。これは良かったのか悪かったのかわからないが少なくとも仕事は捌ける。作業をしていてふと時計を見るともうこんな時間ということが多々ある。ここまでしたらタバコを吸おうというのがないから休むタイミングがわからなくなった。これは体にとっていいことなのかなどうなのかな。
今の時点で僕は禁煙しているわけではなくただ吸っていないだけです。念のため。でも今後も吸わないだろうな、きっと。
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