にらログ

いいにらとは何なのかということを日々探索するにら専業農家のブログ。

3/25

2011-03-26 02:17:52 | にら
 また寝過した。妹が今日から普通に出勤してきたのでやっと雑用を済ませた。
 本日の片付け。泉1。刈り捨ては泉2を2列。
 僕は浜畑のマルチとチューブの巻き取り。6ハウス分。2時間半ほどで終了。嫁と妹で刈り捨てと片付け。捨てる分は26ケースもあったらしい。御苦労さま。

 久しぶりに午前中の袋詰から解放された。ハウスの開け閉めもじっくりできた。ずっと強い風の一日だった。気温も2~12℃。

 来週の注文は今週とほとんど変わらなかった。もう少し減るかなと思ったがこの辺が底だろうか。現状では宴会需要も行楽需要も給食需要もなしでおまけに月末で年度末だ。トリプルパンチどころではないこの現実。なのにいまのところこれぐらいで済んでいるのはお客様が変わらず買ってくれているからだ。ありがたい。

 とにかく品質の向上なのだ。去年と違ってだんだん暖かくなっていく。春が来たのだ。さくらも咲くし、つわもでる。普通に春がやってくる。ありがたい。

 放射能の農産物に対する暫定基準値を上げてくれという話が出ていたがとんでもないことだ。ふざけてもらっては困る。政府は補償すると言っているのだ。
 原発地域のあたりでは何故だか町村が多い。長崎県にはもうとっくに村などない。どこも財源がないので市町村合併をしなければならなかったのだ。僕は今ここで農業をやっているが大学卒業までは今でいう南島原市の出身である。僕の住んでいた町の名前はもうない。
 ある程度のリスクは承知で原発を誘致したのだ。こんなことになるとは思わなかったということだがそれは当然。想定外の出来事なのだから。危険でなければどこの町でもわが町に原発をと誘致合戦があっただろう。
 被害が周辺地域だけという感覚はやめてもらいたい。野菜の単価が不自然に下落ということは日本国中が風評被害なのだ。単価が5%下落したというだけで一体どれだけ損失があると思っているのか。

 日本にはエネルギーがないのでありと本来ならあらゆる方法でエネルギー確保をすべきであるのに明確なエネルギー政策がないまま今日に至るのだ。コメにしても所得補償なんかせずに美味くて収量もあり病気にも強くて作りやすい品種や栽培法を研究することに力を入れるべきなのにそうしない。耕作放棄地なんかに対策費を出すよりコメの収量が5%でも上がる研究に予算をつぎ込んだ方がよほど将来助かる。いつまでもお年寄りの尻を叩いて百姓ばかりさせていて一体この先どうなるというのか。

 将来こうありたいと願ってこその政策であるはずなのに一時期の共通一次の様にコロコロと政策が変更される。税金だって所得税に市民税、消費税に介護保険に健康保険みんな昔より増税だ。みんな何のために働くのだ。明るい未来のためではないのか。

 釣り具の営業であったころ、週休二日が導入されて最初は嬉しかったのだがそれに慣れると土曜日は釣りに行くのだが日曜日は家でゆっくりするというスタイルに落ち着いてきて、ほんとは二日間遊んでいいのだが何故かそうなってしまうのだ。まあ毎週二日釣りに行けるほどの収入がないためというのもあるが、でも年休の消化もほとんどできなかったし休日出勤の代休すらもなかなかとれなかった。休みが増えても遊ぶ金がなければ結局家で暇つぶしにテレビを見てるだけ。僕の場合は土曜日は働いてもいいから代休や年休を会社に買ってもらったり、好きな時に取りやすくしてもらった方が良かった。
 時間的にゆとりがあるはずなのに暇つぶしな人生。今は忙しくて金もないが暇つぶしはしなくてよい。

 大学時代に朝寝て起きたら朝だったという衝撃の一日を経験して以来、一日何かした方が楽しいと気付いた。今からは仕事を通じて復興のお手伝いをしなければいけない。とりあえず明日も働こう。文句をいう暇があったらぼちぼちでもいいから前に進むのだ。その方がよっぽど健康的だ。
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更新

2011-03-24 19:13:16 | にら

昨日は寝てしまったので更新できず。


昨日刈り捨てた分。一日たってから捨てるとずいぶん減っているので楽。

 今日は妹が14時から出てきてくれたので、刈り捨ての片付けと灌水ができた。苗床に30分。泉2にトミー10k。55分。



泉1の刈り捨て。これでやっと追いついた。ホッとした。

 放射能騒動でやはり野菜相場は下落。予想通りだ。どこかの産地がだめになると価格が上がったりしたのは昔の話。今はそんなことは少ない。
 今回は野菜自体を敬遠しようという心理がはたらくに違いないと思う。

 情報化社会なので負の情報は特に伝わるのが早く、収まるまで様子見というのが普通の反応だろう。たとえ東北のことであっても映像で見てしまったからにはこちら九州でもさあ遊ぼうという気にはなれない。僕が自粛しても何の意味もないとわかっていてもだ。
 これを単純に関東の消費者の心理に当てはめれば、たとえ九州の野菜でもやっぱり何だか買おうという気は起らないだろう。野菜自体が負のイメージなのだから。
 
 出荷停止になった農家のコメントに自分のせいならまだしも納得いかないというものがあったが、ここで思い出すのが昨年の宮崎の口蹄疫だ。蔓延を防ぐために家畜を殺さねばならなかった農家の気持ちが今身にしみていることだろう。
 あまり報道されなかったが九州一円大変だった。家畜市場が閉鎖だったので出荷ができずにまた長崎県では大した補償もなくいまだに経営的に尾を引いている畜産農家もたくさんある。

 放射能問題も大変だが、これから作付する作物の苗や種が入荷しないとかいう話もちらほら聞くし、野菜が西南団地から東北や高冷地に移ってくるときに供給がどうなるのか心配だ。食べ物がしっかりしてないと働けないし、復興の意欲も湧かないだろう。今後のことを考えると今頑張っておかなければ。
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刈り捨て

2011-03-22 21:07:00 | にら
 今日は北風で思ったより寒かった。朝9時頃には無風で晴れていたので30℃くらいまでなったので谷を30回で横サイド、妻面ともに開けたが12時ごろになると風が出てきてナントハウス内が13℃に。あわてて谷だけにして30回から27回に。油断ならぬ。


 今日は白斑のないところを選んで残りは刈り捨て。二日間雨で換気できなかったのでひどくなってきた。どのみち収量が増えすぎて出しきれないし、45日から38日での刈取りに備えて急いで刈りこまなければ。
 来年からは2月より計画的に出荷までの日にちの調整をしよう。


 
 やはり3月になってからは極端に伸び方が違う。晴れてなくても4cmほどは伸びる。これで晴れ間が続いたらと考えると恐ろしい。

 袋詰め担当の妹がまだ出てこれないので大変。嫁と詰めてはいるが、僕はハウスを開けたり薬剤散布をしたりいろいろ雑用もあるのでバタバタする。出荷作業の合間にハウスを見に行くのだが帰ってくると選別したにらが青いケースに積んである。うちでは僕が袋詰めは断トツで早いのでちょっと抜けるとすぐたまる。嫁は通常選別作業が主体なので仕方がないのだ。妹もかなり速くなって僕の次なのだが、いかんせん休みだから、嫁よ頑張ってくれ。
 
出荷が16時ごろ終わって、みんなで草取りやら昨日の刈り捨ての片付けとかをしたのだが、今ごろになって晴れてきた。ハウス内の温度も15℃から25℃へ。あわてて谷と妻面を少し開ける。まさかこの時間帯から晴れるとはね。ふぅー。

 今日は市場、青果会社、スーパーとそれぞれの担当の方に震災の影響を聞いてみたがなんかよくわからない。今後の展開も聞いてみたがだれも読めない。あたりまえか。
 ただ消費減退ムードだけはひしひしと伝わってくる。 桜もどうなることやら。とにかく原発とか停電とか復興の道筋とかの問題が片付かなければ動きがとりにくいな。
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答え

2011-03-21 21:09:07 | にら
 今日は雨。気温は最低12℃最高14℃。14時~15時半まで雨の合間に30回ほど谷が開けられた。


 嫁のにら刈り用の台車の車輪がとれた。同じ台車が3つあるので使ってないやつから流用するがちょっとグラインダーで切らねばならなかった。もともとイチゴの収穫用なので高さをにらの畝に合わせて切っていたのだった。忘れていたが簡単に修理完了。


  
泉1を2列分、白斑のひどくない所だけを刈った。10ケース。ここは38日目。メインは泉2を18ケース刈った。こっちは45日。


 泉1を西側から見た。すごく伸びてきた。

 ここ3年余り追及してきたのだが、今日やっと結論にたどりついた。刈取りまでは極力日にちを置いた方があとあと良いのだが、うちの場合では2月下旬ごろからは40日ほどで刈っていった方が良いようだ。なるべくずらして夏場も乗り切れるようにとの考えだったがやはり無理がある。5~6月に日にちを取るように今年から変更することにした。
 泉1を早めに刈ってみてそんなに悪くはないので思い切ってやってみることにした。たぶん正解。間違いない。良かったかどうかは7月にはわかる。乞うご期待。

 放射能関連で出荷停止の話となった。やはりこうなったか。予想はしていたがどうなることやら。長崎県民と違って被ばく教育とか受けていないだろうから、放射能って聞くだけでとにかく怖いんだろうなあ。僕も怖いことは怖いけど、なんせ小3の教室に置いてあった唯一の漫画が「はだしのゲン」だったからね。あの年であの画を見た怖さとは違うもんね。あと「よいこの原爆読本」だったかな。

 冷静に対処しないとダイオキシン騒動みたいになってしまう。現代は情報化社会なのだからちゃんと事態を把握しないといいように踊らされてしまう。とりあえずは明日の農産物市況がどうなるか見守ろう。
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伸びた!

2011-03-20 16:44:52 | にら
 今日は予報通り朝から雨。妹が今度は下の子がB型インフルエンザということでまた休み。まあハウス開けがなかったから袋詰めに集中できた。しかし思ったより伸びてきた。市場向けの小袋は50cmと60cmがあり、先週までは何とか短い方で対応できたのだが今日からは60cmの出番となった。
 うちのオリジナル小袋は53cmと58cm。53cmでジャストサイズとなってしまった。茎も太く葉肉も厚く、実にいいにらだ。今ごろからがハウス内は適した環境なのだろう。繊維質は1,2月が柔らかく、ふわふわという感じであり、3月からは硬くなるというよりも歯ごたえが出てくるといった感じ。
 無理やり伸ばすということをしなければ今からのは茎の部分が太くなるのでにら自体の甘みも増してくる。まあ、甘いばかりが食味向上なのかという話もあるが、日持ちのことを考えるとこれからの時期、糖度も追及しておかないといけない。


 
これは泉3の白斑のひどいところ。もう既に発病していた所が気温が上昇した時に換気ミスで広がったのではと思われる。通常はこんな短い時にはひどくはならないし、発病している所も一番南側の通路側のみなので最も温度が急激に上がったためだろう。
 いずれ刈り捨てることになるだろうが、まだ日にちが来ていないのでここから広がっていくのを防いでいかねば。今刈り捨ても株が弱るだけなので注意して今後を見守らないと。
 
 今年は何とか防いでいこうと換気も注意していたのだがやはり発病してしまった。去年と違って出荷に影響はないが、にらがかわいそうだし情けない。もっと技術の向上を。だが今年はうちでの発病のパターンがつかめてきたので、後は二重の高さをいじってみなければ。農薬だけで止めている産地もあるのだろうが、減らす努力もしておかないと、耐性菌や去年の春の寒波とかがこれからないとは限らないのだから。
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